- 2022/11/09
- 2024/04/11
YouTubeのVR動画を活用した企業プロモーション事例15選
VR動画をプロモーションに活用することで、よりリアルに会社・商品の魅力を届けることができます。
とはいえ、VR動画の活用はまだ広く浸透しておらず、イメージが難しいかと思います。
この記事では、YouTubeにVR動画を公開し、プロモーション活動を行っている企業の導入事例や活用シーンをご紹介します。
企業事例を業界別に紹介するので、活用イメージが湧くかと思います。ぜひ企業PRの参考にしてください。
目次
1.VR動画を活用した企業プロモーションの効果
VRは通常の動画と異なり360°見渡せ、没入感を味わえる動画です。
VR動画の魅力はなんといっても「まるでその場にいるかのような体験を味わえること」。
リアリティのある疑似体験をプロモーションに活用することで、通常の動画や画像では伝わりにくい魅力をユーザーに届けることができます。
またオンライン上であれば、リアリティのある動画を24時間、いつでも・どこでも視聴してもらえることも大きな強みです。店舗や工場などに訪れにくい遠方のユーザーも、自宅やオフィスから商品やサービスを疑似体験することができます。
2.企業プロモーションにおけるVR動画の活用シーン
企業プロモーションにおけるVR動画にどのような活用シーンがあるのかご紹介します。
- ホームページ掲載
- 広告配信
- イベント活用
- ノベルティ配布
2-1.ホームページ掲載
VR動画をホームページに掲載することで商品やサービス、工場の設備など、企業の魅力をリアルに伝えることができます。
実際に店舗に訪れなくとも、商品やサービスを実際に利用しているかのような体験をオンライン上で気軽に味わうことができます。
VR動画は「実際に使ってみないとわからない」「実際に来てみないとわからない」という魅力を伝える効果的な営業ツールにもなるコンテンツです。
2-2.広告配信
VR動画は、YouTubeやFacebookで広告として配信することができます。
通常の動画広告だと、不快感を感じるという方やあまり興味を感じずにすぐスキップしてしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかしVR動画は、まだまだ珍しいコンテンツですので、ユーザーも興味を抱きやすくなります。
そのため、通常の動画広告よりも視聴されやすく、ユーザーにリアルな体験・魅力を届けることができるVR動画は効果的な広告となります。
▶︎▶︎関連記事:VR広告とは?種類や導入メリット、活用事例3選を解説
2-3.イベント活用
VR動画は、対面時のプロモーションツールとしても活用することができます。その一つが展示会などのイベント。VR動画を体験型コンテンツとして提供する活用方法です。
商品やサービス、企業の魅力を伝える際に、口頭や資料での説明、2D動画を使うということがほとんどです。しかし、それではユーザーはどうしても受け身になってしまいます。
一方VR動画であればユーザーで視点を変えたり、操作できるので能動的なコンテンツとなり、印象に残りやすくなります。
またVRゴーグルを活用することで、より没入感のあるリアルな体験を届けることも可能。イベントでの体験価値を高めることができます。
2-4.ノベルティ配布
オリジナルVRゴーグルを制作し、ノベルティとして活用する方法もあります。VRをよりリアルな体験にするためにはVRゴーグルが必要。
そこで提案したいのが、ダンボール製・紙製のオリジナルVRゴーグルです。
高性能のVRゴーグルは価格も高く、複数台用意するのも困難ですが、ダンボール製・紙製のVRゴーグルであれば、低単価で用意することができます。
VR動画を制作するとともに、オリジナルVRゴーグルをノベルティとして配布することで、効果的なプロモーションツールともなります。
オリジナルVRゴーグルについて、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
▶︎▶︎関連記事:VRゴーグル制作会社おすすめ5選!ノベルティやオリジナルグッズに活用
3.YouTube VR動画の企業プロモーション事例|業界別15選
では、実際どのように VR動画がプロモーションとして活用されているのか、事例をご紹介します。
業界ごとに事例をご紹介するので、ぜひ自社の参考にしてください。
- 観光業界
- 製造業界
- 住宅業界
- 食品業界
- 自動車業界
- エンターテインメント業界
- スポーツ業界
- ファッション業界
3-1.観光業界
観光業界では、観光地の魅力を発信するツールとして、VR動画が活用されています。
観光客視点の動画を視聴することで、実際に観光地を訪れているかのような体験を届けることができます。
ANA
ANAが制作した沖縄の海の水中映像に関するVR動画。
水中の映像をVR動画で表現することで、画像だけでは伝わらない海洋生物や海の綺麗さを全面にアピールできています。
動画内ではダイバーと泳ぐウミガメの姿も映し出されており、よりリアルに沖縄の海で泳ぐ姿をイメージでき、行動喚起へとつなげています。
茨城県石岡市
茨城県石岡市のVR動画。動画では、パラグライダーやハイキング、レンタサイクル、オートキャンプ場を体験することができます。
観光者目線の動画を通して、石岡市の魅力が感じることができ、実際に観光に行きたいと思わせるようなコンテンツになっています。
石岡市ではこの動画以外にも、「石岡のおまつり」「石岡散歩まちなか編」など、様々なシーンの動画を用意しており、VR動画を活用して、たくさんの魅力を発信しています。
3-2.製造業界
製造業界では、設備・技術のPRはもちろん、採用のミスマッチ防止を目的とした会社紹介動画や研修・教育動画にもVRが活用されています。
牛乳石鹸
化粧石鹸の製造・販売を行う「牛乳石鹸共進社株式会社」のバーチャル工場見学です。動画では日本最大級の石けん工場での職人による石鹸づくりの様子が映し出されています。
工場見学は各工程でクイズが登場するので、お子様も楽しんで視聴できるでしょう。また、機械の中や石鹸が運ばれてくるレーンの上など、普段見ることが困難な場所も見ることができます。
様々な視点で製造工程を知ることで、商品への理解や愛着も深まりそうです。
▶︎▶︎牛乳石鹸共進社株式会社 公式サイトはこちら
長岡市IoT推進ラボ
こちらはVRtipsを運営しているリプロネクストが制作したVR動画です。
新潟県長岡市の製造業の技術力のPRと技術の後継者を増やす目的で制作しました。
製造業における技術の習得というのは、どうしても長い年月がかかってしまうもの。この課題を解決するためにVR動画が活用されました。
通常の研修では指導員が必要となり、コストもかかってしまいます。しかしVR動画であれば、一人で何度でも繰り返し視聴することができるため、VR動画は研修・教育の効率化にも効果的。
また技術力の凄さを実際に体験・PRできる点もVR動画の大きなメリットです。
▶︎▶︎長岡市IoT推進ラボ きさげ技術継承VR動画紹介ページはこちら
3-3.住宅業界
住宅業界では、主に展示場見学や住宅内覧に活用されます。
実際にモデルハウスや住宅に行かずとも、VR動画を活用することで、いつでも、どこでも見学することが可能。プロモーションはもちろん、営業ツールにもなるコンテンツです。
日本ハウスHD
展示場見学を体験できる日本ハウスHDのVR動画。モデルハウス内を案内することで、快適な家づくりを実際に体験することができます。
檜を使ったモダンなインテリアを映像によってアピールしています。部屋の説明のみならず部屋の構造の説明もしており、実際の展示場見学のように日本ハウスHDの家づくりのこだわりが伝わります。
徳島の賃貸 ハウスマイル
賃貸不動産であるハウススマイルの物件をVR動画を駆使し、バーチャル内見を実現しています。
ハウススマイルは物件のVR映像制作に注力しており、国内トップの物件VR動画制作数を誇ります。
お部屋探しの際に、重視する項目である内見を現場に足を運ばず、YouTubeのみで完結してしまうので、お部屋選びがスムーズになりますね。
3-4.食品業界
食品業界では、製造過程をVR動画でPRする活用方法があります。
VR動画は、工場見学をしているかのような体験を届けることができるので、写真や文章での説明よりもストーリーを伝えやすく、信頼感や安心感が生まれやすくなります。
カゴメ
カゴメの大ヒット商品である「カゴメトマトジュース」の工場見学に関するVR動画を制作しています。
トマトの収穫から実際にカゴメトマトジュースの商品ができるまでのストーリーをVR動画で表現しており、さらにはクイズを挟むことで視聴者に飽きさせない工夫をしています。
楽しみながらも、製造過程を分かりやすく知ることができる動画ですね。
東京エールワークス
自宅でビール工場の見学気分が味わえるコンテンツ「TOKYO ALEWORKS バーチャル・ブリュワリーツアー」です。
こちらは東京エールワークス様のサブスクリプション・サービスの特典として提供され、同封されたオリジナルVRゴーグルで視聴することができます。
自宅で飲んでいるビールの製造過程をその場で見学しているかのように楽しむことができ、ビールもさらに美味しく感じるのではないでしょうか。
さらに詳しく知りたい方は下記の制作実績からご覧ください。
▶︎▶︎東京エールワークス バーチャル・ブリュワリーツアー紹介ページはこちら
3-5.自動車業界
実際に自動車に乗り、運転しているかのような体験を届けることができるVR動画は自動車の魅力を伝えるツールとして、とても効果的。
カタログでは伝わりにくい魅力を運転者の視点から味わえることは大きなメリットです。
SUBARU
SUBARUが開発したインプレッサ内部を体験することができるVR動画。
カメラの位置を変えることで運転席や助手席、後部座席の視界を体験できるので、購入前の内部確認がしっかりできそうです。
シーツの質感や空間を効果的にPRできている動画になっていますね。
HONDA
HONDAが開発した新型NSXの同乗体験ができるVR動画です。
GTドライバーである小暮選手がドライブし、その横に同乗する構図になっており日常では絶対に味わえない体験を実現しています。
エンジンや走行の音、また走行中の振動をリアルに感じ、車の魅力を存分にアピールできています。
3-6.エンターテインメント業界
エンターテインメント業界とVRも親和性が高いです。なぜならVRは臨場感を届けやすいから。お笑いや音楽ライブなど、目の前でパフォーマンスを見ているような気分を届けることができます。
ソニーミュージック
ソニーミュージックが製作したVR動画。企業の新卒採用時の面接の場面をVR動画として公開しています。
お笑い芸人であるバイきんぐの小峠さんがバーチャル面接官として登場しており、終始笑いがあり和やかな雰囲気の面接をしています。
後半に現れる「変人募集中〜未来を変えるのが、変人だ。」という強烈な文章で、ソニーミュージックの求める人物像を表している特徴的な動画です。
ワタナベエンターテインメント
ワタナベエンターテインメント所属の四千頭身の公式YouTubeチャンネルで公開されたVR漫才「頭とりゲーム」です。
会場の最前列から漫才を見ることができるのが特徴。視点は360度動かせるので、実際にライブへ訪れたような感覚で見ることができます。
実際にライブへ訪れたことのない人でも、気軽にライブの楽しさを味わえるコンテンツです。
3-7.スポーツ業界
スポーツ業界では、競技そのものの面白さ・魅力を伝えるためにVR動画が活用されることはもちろん、ファン獲得のために活用されることも。
魅力を伝える方法は様々ですが、VR動画だからこその迫力・緊張感を活かした動画もたくさんあります。
BOAT RACE VR
ボートレース選手のような体験を味わえる「BOAT RACE VR」です。ボートレースをする選手のアングルで動画が制作されており、迫力ある動画となっています。
水上の格闘技とまで言われるボートレースの迫力とスピード感さらには水しぶき、アナウンス音声までも楽しめます。
ボートレースは、どの競艇がどのような順位でゴールするのかを予想する公営競技ですが、選手目線でのVR動画によってまた違う楽しみ方ができますね。
またこういった動画から、ボートレースに興味を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新潟アルビレックスBB
プロバスケットボールBリーグの1部に所属している新潟アルビレックスの試合をまるで、その場にいるかのように楽しめるコンテンツです。
360°ではなく、180°のVR動画ではありますが、バスケットボールの面白さ・迫力を感じることができます。
まだ会場へ足を運んだことがない方も会場に行ってみたいと思えるようなVR動画ではないでしょうか。
3-8.ファッション業界
実店舗に訪れて、商品を見て回りながらショッピングを楽しむことが多いファッションですが、VR動画を活用する効果もあるのです。
ファッションショーで活用されることもあるVR動画ですが、ECサイトでは伝わりづらい商品のイメージをリアルに届けることができるメリットも。
今後も、VR技術の進歩とともにファッション業界における活用の幅も広がっていきそうです。
Dior
Diorが制作した2016年春夏のコレクションのファッションショーを体験できるVR動画。
動画はVRゴーグルで視聴する前提で制作されており、ファッションショーを見ることよりも、“体験する”ことを届けるコンテンツになっています。
Diorはこの動画以外にも、関係者しか参加できないファッションショーの動画も公開しており、さらには自社でVRゴーグル(ヘッドセット)まで制作しています。
4.まとめ
企業によって、VR動画の活用の仕方にバリエーションがあり、さらに今後の5Gの普及も考えるとVR動画を活用する企業はまだまだ増えることが予想されます。
今回ご紹介した事例を参考に、VR動画をプロモーションとして活用してみてはいかがでしょうか。
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