- 2023/06/28
- 2024/04/11
ルームスケールVRとは?【VR空間を自在に歩ける!】
近年VRが世の中に浸透し、新しい事業を始める企業が多く見られるようになりました。
そんな中、VRは既に新たな進化を遂げようとしています。
今回は、VRの「ルームスケール」を徹底解説していきたいと思います。
この技術を取り入れた事例も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.ルームスケールVRとは
ルームスケールVRとは、VR(バーチャル・リアリティ)体験をする際、ユーザーが現実世界で小部屋サイズの空間にて動くことのできる技術のことです。
ゲーム内では遠く離れた場所に落ちているアイテムを撮りにいく場合でも、その場の「歩く」「しゃがむ」「手に取る」といった動作でVR内の映像とリンクさせることができます。

VRとは専用のゴーグルを着用し、映し出された仮想世界に自分が実際に入り込んでいるような体験ができる技術のことです。通常のVRに「動く」という動作が加わり、さらに仮想世界に入り込める点が「ルームスケールVR」の大きな魅力です。
2.壁や家具にはぶつからないの?
出典:VRまにあっくす!
ゴーグルを着けながら自由に動けると聞くと、「家は狭いし、家具とか壊さないかな…」と思った方もいらっしゃるのでは。
ご安心ください。後にご紹介するルームスケールVR用ハードウェア「HTC VIVE」では、ユーザーがプレイ前にあらかじめ動ける範囲を設定します。
その範囲をVR内で青い壁を表示し、はみ出そうになると警告してくれます。また、「Oculus Rift」でもヘッドセットにセンサーが内蔵されていて、安心して楽しむことができます。
3.ルームスケールVRが体験できるVRゴーグル
ここからは、実際にルームスケールVRが体験できるVRゴーグルをご紹介します。
3-1.HTC VIVE
出典:Amazon
VIVEはアメリカのコンピュータゲーム製作会社「Valve」と台湾の電子機器メーカー「HTC」が協力して開発。最大の特徴はルームスケール機能を搭載している点です。3m(縦)×4m(横)の部屋の範囲にいるユーザーのゴーグルの向きや位置などをリアルタイムで検出することが可能で、ユーザーが動くと映像内のキャラクターも連動して同じ動きをします。
●VIVEの公式サイトはこちら
3-2.Oculus Rift S
出典:Amazon
Oculus Rift SはVIVEと同様、ルームスケールVRが体感できるハードウェア。従来モデル「Oculus Rift」よりもVR酔いしにくく、ヘッドセットに5つのカメラが内蔵されています。これまではルームスケールVRに対応するために別途Oculusセンサーを購入する必要がありました。しかし、Rift Sでは部屋を見渡すだけでヘッドセットがユーザーの動作を追えるようになりました。VIVEよりも1万円ほど安く購入可能です。
●Oculus Riftの公式サイトはこちら
4.ルームスケールVRの活用事例
続いて、ルームスケールVRを活用したビジネスの事例を見ていきましょう。
4-1.株式会社コンピュータシステム研究所

人は見たり聞いたりするよりも体験したことの方が圧倒的に記憶に残ると言われています。この企業では「体感型プレゼン」と称し、不動産会社に対して顧客へのプレゼン力を高めるルームスケールVR「ALTA VR-mini」を提供。
このシステムは住宅の3D プランを作成し、約4m×4mのスペースにVR空間を作り出すことができます。通常のVRとは違い、顧客は3D 化された住宅内を歩きまわったり、しゃがむなど自由な動作が可能です。
紙の図面やモデルハウスよりデータなので自由に手を加えられることに加え、顧客が完成形をしっかりイメージできる点が魅力です。
●コンピュータシステム研究所の公式サイトはこちら
4-2.Holoeyes株式会社
HoloeyesではVR技術で医療に関する問題を解決する企業。
今まで患者の状態はレントゲンなどの平面画面で診断を行っていました。しかし、そのデータにVRを使用し、3D化して360度あらゆる方向からの診断が可能になりました。顔を前後に動かしたり、リモコン操作を行うことで従来より患者の状態をより正確に診断できると期待されています。ルームスケールVRは人の命を守る為にも使用されています。
●Holoeyesの公式サイトはこちら
4-3.VR PARK TOKYO
VR PARK TOKYOは最新ルームスケールVRを体験できるアミューズメントパーク。全部で7種類のアトラクションがあり、80分間遊び放題で楽しむことができます。ホラーゲームやジェットコースター・野球などジャンルは様々。専用ゴーグルを着けながらもガイドさんがしっかりとサポートしてくれるので、思い切り身体を動かしてゲームの世界に入り込むことができます。週末や祝日は混雑するので、事前予約で前もって予約しておくのがオススメです。
●VR PARK TOKYOの公式サイトはこちら
5.まとめ
今回はVRの進化系「ルームスケールVR」をご紹介いたしました。通常のVRに「動く」という動作が加わり、より仮想空間に没頭できる点が大きな特徴でした。
ゲームにとどまらず、住宅紹介や医療にも使われていて、今後もその幅が広がっていきそうです。
ますます進化を遂げるVR技術。私たちの暮らしを変える日も近いかもしれませんね。
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