Meta Questを使用するのに必要な広さとは?
年々注目が高まってきているVR。
販売価格の低下や機能面の向上により、ビジネスの場、ご家庭など多くのスポットで導入されてきています。特に多くのユーザーから高い関心を集めているのが、コスパ・性能ともに高評価なMeta Quest(旧:Oculus Quest)です。
ただし、導入にあたり1点気になるところがMeta Questを使用する部屋の広さの問題。VRコンテンツを満足に使っていくための必要スペースはどのくらいなのでしょうか。
この記事では、Meta Questの人気の理由と、最低限必要な部屋の広さについて解説していきます。
Meta Questとは
Meta Quest(メタスクエスト)は、 「VIVE」や「PSVR」と並ぶVRヘッドマウントディスプレイの一種です。Meta社が提供しており、Meta Questのほかに「Oculus Rift」「Oculus Go」といったシリーズ展開もされています。
最大の特徴は、PC不要でコード類も一切使わない「スタンドアロン型」で、なおかつ「6DoF」と呼ばれる自由度の高いトラッキングシステムを搭載している点です。気軽さと本格さを兼ね備えたVRゴーグルとして話題となり、販売開始からたった1年で約100万台も売れた実績があります。
コードレスで「6DoF」が圧倒的人気の理由
PCに有線で接続して起動させるタイプのVR機器では、高画質な映像を低遅延で楽しめるメリットがありますが、その反面コスパが悪かったり設定に専門知識が必要だったりするデメリットが懸念されています。
一方Meta Questでは、パソコンを使わず本体だけですぐにVR体験を始めることができます。本体にはCPUが搭載されているためPCとの接続は不要。またフロント部分に取り付けられた4つのカメラによってプレイヤーの動きを読み取るため、外部センサーまでも不要にした6DoFを実現させています。
6DoFとは
360°自由に見渡せることができるVR映像ですが、デバイスやコンテンツによって視聴可能範囲が変わってきます。違いを示す指標となるのが「DoF」で、VRでは主に3DoFと6DoFの2つの見え方があります。
3DoFとは、左右、上下、傾きの3つの動きを感知するシステムで、ゴーグルを装着した際に首の動きだけを使って体感していきます。
6DoFとは、3DoFの3つの動きに加えて、前後移動、横移動、高低差の移動の3つのアクションができるようになります。6DoFでは仮想現実の世界を自由に移動できるため、物体を様々な角度から視聴可能となり、VR体験をよりディープに感じられるのです。
▶︎▶︎関連記事:VRのDoFとは?3DoFと6DoFの違いをやさしく解説
Meta Questに必要な広さ・スペースはどれくらい?
6DoFに対応した自由度の高いコンテンツは椅子に座った状態でもプレイ可能ですが、深い没入感を味わうためには、その場に立って空間移動してみることをおすすめします。部屋のスペースは広いに越したことはありませんが、体験するVR映像やゲームによって必要最低限の部屋の広さは異なります。
ではどのくらいの広さがあれば問題なくコンテンツを続行できるのでしょうか、具体的な広さについて解説したいと思います。
1.動きを必要としないコンテンツは狭くてもOK
座ったままプレイ可能なコンテンツで遊ぶ場合、1×1mほどのスペースを確保できればOKです。内容によっては立つこともありますが、基本的な操作をコントローラーで完結できるのであればスペースは狭くても大丈夫。
使用するアプリケーションがどのくらいのスペースを必要としているかを知るには、Meta Questの公式ストアから各アプリの詳細ページをチェックしてみましょう。対応プレイヤーモードの情報に「座ってプレイ」もしくは「立ってプレイ」と記載があれば、必要スペースは1×1mあれば十分です。
2.身体を動かすコンテンツは2×2m以上
両腕を前後左右に大きく振り回すようなアクションをとるゲームの場合、部屋の広さは少なくとも2×2mは必要です。このサイズは、たたみ2畳分ほどの広さをイメージすると分かりやすいでしょう。日本人成人男女の腕の長さは70cm~80cmが平均と言われているので、やはり最低でも2×2m以上のプレイエリアが必要だと言えますね。
なお屋外で使用すれば必要スペースの問題は解消されるかもしれませんが、本体が外気に触れることでトラッキング性能が落ちたり劣化を早めたりしてしまいますので、必ず屋内で使用するようにしましょう。
まとめ
Meta Questはコードレス&6DoF対応なので、手軽かつハイクオリティなVR体験ができる期待のデバイスです。パソコンも不要なので「初心者だけど本格的なVRをやってみたい!」という方におすすめ。
数少ない懸念点として、部屋のスペースが挙げられます。
しかしMetaは安全面に配慮してコンテンツを作成・審査しており、ほとんどの映像やゲームが一般的な住居でプレイ可能なので、スペースに関してそこまで神経質になる必要はないでしょう。
わずかなスペースがあればVRを始めることが可能です。ぜひこの機会にMeta Questの魅力を味わってみてください。