VR酔いの原因や対策方法はありますか?
VRでゲームや動画を見ている際に気分が悪くなったり、乗り物酔いと似た症状が起きたことがある人もいるのではないでしょうか。VRが広く活用されるようになり、VR酔いに悩まされる方も増えています。
仮想空間を楽しむためにはVR酔いについて理解し、原因を知った上で対策を行うことが大切です。VR酔いに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.VR酔いの症状
VR酔いとは、乗り物酔いに似たような症状がVRコンテンツを体験しているときに起こることです。起こる仕組みとして、視覚は動いているのに身体は動いていないという、お互いの感覚のズレから生じると言われています。
VR酔いの主な症状は頭痛、胃のむかつき、吐き気、倦怠感、姿勢不安定などで、これらの症状の種類や程度には個人差があります。乗り物酔いと同様になりやすい人となりにいくい人がいますが、三半規管が弱い人はなりやすかったり、VRを使用しているうちに慣れてくる場合もあるようです。
2.VRゴーグル別の酔いやすさ
感覚のズレから起こるVR酔いですが、症状の大きさはVRゴーグルの種類にも関係しています。
VRゴーグルは一眼タイプと二眼タイプがありますが、ここでは二つのレンズの特徴と酔いやすさを比較をしていきます。
2-1.一眼VRゴーグル
一眼VRゴーグルは、レンズが1つのVRゴーグルです。
1つのレンズに対して両目で覗くため、VR酔いが少なく、年齢制限もないので小さなお子様でも使用できることが特徴です。ピント調節といった細かい操作もないというメリットがありますが、反対に没入感が感じにくく、扱っている企業が少数のため商品の数が少ないというデメリットが挙げられます。
■酔いやすさ ★☆☆☆☆
2-2.二眼VRゴーグル
二眼VRゴーグルは一眼タイプと違い、VRゴーグルに2つのレンズがついているタイプです。
一般的に多くの方がイメージするVRゴーグルはこちらのタイプで、両目でそれぞれ異なる映像を見ることでリアルな体験をすることができます。二眼タイプは種類も豊富ですが、年齢制限(本格的なHMDは13歳以上、簡易的なものは7歳以上)があったり、一眼タイプのものと比べてVR酔いしやすいというデメリットがあります。
■酔いやすさ ★★★☆☆
3.VR酔いの原因
VR酔いの原因にはどのようなものがあるのか、ここでは考えられる3つの原因をお伝えします。VRを使用している方はこれらの原因に注意してみると、症状が緩和されるかもしれません。
3-1.ピントが合っていない
二眼VRゴーグルのみですが、ピントが合っていない場合はVR酔いが起こりやすくなります。
VRゴーグルを装着した際はピント調節機能や視野調節機能を使い、自分に合わせて視界を調節することが大切です。また、VRゴーグル購入前にピント調節機能が搭載されているか確認してから購入するようにしましょう。着脱ベルトも固定しないと視界がズレる原因になるので、しっかり固定してから使うように気を付けましょう。
3-2.連続して、長時間使っている
長時間VRを使用することもVR酔いにつながります。
VRゴーグルは軽いものも発売されていますが頭に長時間装着していると頭にも負荷がかかり、眼精疲労も加わって酔いやすくなります。特に長時間激しいコンテンツをする場合は、体調面を注意しながら行うことが大切です。
3-3.激しく動いている
VRは360度視界が広がっているので、動画を見る際などはつい視界をあちこち動かしてしまいがちですが、激しい動きはVR酔いに繋がります。VRはカメラワークが変わりやすいものやプレイヤーの移動があるものが多く、視界を動かしていなくても長時間使用することで脳の感覚のズレが大きくなり、酔いの症状に繋がります。
4.VR酔いの対策方法
4-1.長時間使用しない
まずは短時間から使用し、徐々に慣らしていきましょう。長時間の使用は感覚のズレが大きくなるので一時間おきに休憩を入れたりと、時間を決めてVRコンテンツを楽しむことが大切です。
4-2.酔いにくいコンテンツを選ぶ
画面が激しく動くコンテンツ(アクションゲームや動画)は避け、静止画やゆっくりとした映像が流れる動画から試していきましょう。VRゴーグルを激しく動かすことも控え、画面の揺れを軽減させるために頭をゆっくり動かすことで、VR酔いを軽減できます。
4-3.酔い止めを飲む
短時間の使用に控えても酔いやすい体質の人は、酔い止めを飲むことも効果的です。
基本的には乗り物酔いと同じで感覚のズレから引き起こされる症状なので、VR酔いにも有効な方法です。しかし、VRを使用する際に毎回飲むことは根本的な解決にはならないため、最終手段としての活用をおすすめします。
5.まとめ
現在VRコンテンツはますます増えてきており、お家で気軽に体験できるようになりました。
しかし同時に、VR酔いの可能性も考えながらコンテンツを楽しむことが大切です。自分は酔いやすい体質だと分かっている場合は、静止画や激しい動きのないコンテンツから挑戦し、体調不良を感じたら使用をやめましょう。
VR酔いについても少しずつ認識が広がり、VR酔い対策の研究も進められています。今後のデバイスにも期待しながら対策をとり、快適にVRを活用したいですね。