- 2023/02/08
- 2024/04/11
バーチャルホームステージングとは?住宅販売に役立つメリットや事例を紹介
VRやバーチャルツアーを活用して不動産・物件を紹介している企業が増えており、「バーチャルホームステージング」という言葉も耳にするようになりました。
今回は、バーチャルホームステージングのメリットや作り方、活用事例をご紹介します。
目次
1.ホームステージングとは
ホームステージング(home staging)は、直訳すると“家の演出”。販売中の家やマンションの室内に家具やインテリアを配置し、モデルルームのように装飾を加えるサービスです。
日本ホームステージング協会の「ホームステージング白書2017」によると、一般的な戸建ての売却日数が120日〜であるのに対し、ホームステージングを行った物件は40日と約1/3の期間で売却しています。
(引用:一般社団法人 日本ホームステージング協会)
ホームステージングを行うことで、内覧に来た方はその空間で生活するイメージがより具体的になり、意思決定を促す効果があります。
2.バーチャルホームステージングとは
バーチャルホームステージングとは「バーチャル空間で表現するホームステージング」のことです。
WebブラウザやVRヘッドセットを使い、実際に物件を訪れなくても、好きな場所で好きな時間に360°映像で内見気分を味わえます。
バーチャルホームステージングの最大の特徴は「現地の内見の代わり」だけではなく「バーチャルならではの表現が可能」だということ。
例えば、現地では1パターンしか見られないコーディネートを複数用意することや、家具あり・家具なしを見比べることができるなどバーチャルだからこその魅力もあるのです。
3.バーチャルホームステージングのメリット
バーチャルでホームステージングを行うことのメリットを4つご紹介します。
- 24時間365日アクセスしてもらえる
- 自由度の高い表現ができる
- 人件費・演出等コストの削減
- SNS・HP・商談など活用方法が多様
3-1.24時間365日アクセスしてもらえる
バーチャルホームステージングは、オンライン上で24時間365日アクセス可能です。場所の制限もなく、インターネット環境が整っていればどこからでも見学ができます。
対面の内見では日程が指定されていたり、遠方の方は訪れるのが難しい場合もあります。予定が合わずに見学を断念する方もいるでしょう。
しかしバーチャルホームステージングはこのような心配をすることなく、好きな場所・タイミングで楽しんでもらえます。
3-2.自由度の高い表現ができる
バーチャルホームステージングは360°自由に視点を動せるので、まるで現地で見学しているような感覚を味わえます。
さらに、オンラインだからこその編集も可能で、動画や写真の埋め込み、3DCGオブジェクトやBGM・ナレーションの追加、現地見学の予約フォームを入れるなど自由度の高い表現ができるのも強みです。
3-3.人件費・演出等コストの削減
現地でのホームステージングは装飾等の購入・レンタル料や保管料、案内の人件費などにその都度コストがかかります。
しかしバーチャルホームステージングでは内見の臨場感はリアルなままに、一度コンテンツを制作すれば何度でも繰り返し利用可能です。
3-4.SNS・HP・商談など活用方法も多様
バーチャルホームステージングは、様々な活用方法があります。ホームページに埋め込んでサイト訪問者へPR したり、イベントや展示会で、VRヘッドセットを用意して体験をしてもらうこともできます。
また、遠方のお客様とのお打ち合わせの際にも、部屋の雰囲気をダイレクトに伝えやすく、アピールポイントを伝えるのに役立ちます。目的に応じて、様々な使い方ができるのもバーチャルホームステージングの魅力です。
4.バーチャルホームステージングの作り方
バーチャルホームステージングには、3種類の作り方があります。
4-1.実写映像で制作する場合
一つ目は、実際にホームステージングを行って、その現場を360°映像(画像)として撮影する方法です。実物の360°データを保存することで、何度も繰り返し使うことができます。
メリットは、本物と同じ状態を見てもらい、リアルなイメージを届けられることです。デメリットとしては、装飾などを変更したい場合は再度撮影する必要があり、データの書き換えに時間とコストがかかる点です。
4-2.フルCGで制作する場合
二つ目は、全て3DCGデータでバーチャルホームステージングを制作するパターンです。完成前のマンション等の販売など、現地の部屋が完成していない状態でもイメージとして共有することができます。
CGは実写よりも初期費用がかかる場合がほとんどですが、デジタルデータなので修正がしやすく、自由度が高い点が魅力です。
4-3.実写+3DCGで制作する場合
最後は実写と3DCGを組み合わせて制作する方法です。部屋に家具を置かずに360°撮影を行い、3DCGデータの家具を空間に配置するイメージです。
この場合は、お客様の好みに合わせた家具を配置することができるなど、カスタムがしやすいのがメリット。実写とCGのいいとこ取りができます。
5.バーチャルホームステージングの活用事例
最後に、実際の活用事例をご紹介します。
5-1.三井ホーム
「三井ホーム」のバーチャルモデルハウスです。
サイトの中から気になるテイストのモデルハウスを選ぶと、360°画像で空間の雰囲気を体験できます。また、バーチャル空間内にあるカメラマークを押すと外観などを見ることもできるのが特徴。
昼間と夜の様子、どちらも確認できるのはバーチャル内見ならではの魅力です。
▶︎▶︎三井ホーム バーチャルモデルハウスはこちら
5-2.ミサワホーム
こちらは「ミサワホーム」のWebバーチャル展示場です。部屋には家具やアイテムが置かれておりイメージしやすいのもポイント。実際に中を歩き回っているように、インテリアや空間設計を感じ取れます。
ノベルティのVRゴーグルを使うことで、実際に部屋の中にいるような、よりリアリティのある見学ができます。
5-3.アイフルホーム
「アイフルホーム」のバーチャルモデルハウス体験サービスです。
庭があるお家や子育て向きのお家など、お客様の目的に合わせたバーチャル体験サービスを展開しています。
部屋には家具やアイテムが配置してあり、お客様はどんな家づくりができるか想像しながらバーチャル体験ができるので、自宅からでもイメージがしやすくなる工夫がされています。
▶︎▶︎アイフルホーム バーチャルモデルハウスページはこちら
6.まとめ
バーチャルホームステージングは、24時間365日見学してもらうことができ、遠方の方や忙しくて見学できない方にも見てもらうことが可能。また、単に部屋の雰囲気を伝えるというだけではなく、部屋を探している人・部屋を紹介する企業の双方の効率化につながるというところがメリットです。
VRtipsを運営するリプロネクストは、バーチャルホームステージングの制作をサポートしております。実在空間をスキャンしたデータに、3DCGで制作した家具等を配置することも可能です。
導入をご検討中の方は、お気軽にご相談くださいませ。
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