- 2022/12/07
- 2024/04/11
【VR×ドローンの360°動画】活用事例やメリット、価格を紹介
360°のパノラマビューで、視聴者にその場にいるかのような疑似体験を届けられるVR。
遠隔地から体験を提供できることから、近年は様々な業界のプロモーションツールとして導入が進んでいます。
中でも、表現方法の一つとして注目を集めているのがドローンとVRを組み合わせた「VR空撮」。
この方法では、普段は味わうことのできない上空からの視点、まさに空を飛んでいるかのような非日常体験を届けることができます。
当記事では、VR空撮を活用するメリットや事例・導入価格、また親和性の高い業界などをまとめて紹介します。
圧巻の映像プロモーションの魅力を、事例と共に体感してください。
目次
1.VR×ドローンの空撮映像とは
360°VRカメラと空撮用のドローン(無人航空機)を組み合わせて撮影するスタイルです。
地上よりも遥か上空の映像を360°で撮影することで、空から見下ろすようなパノラマ映像が撮影でき、スケール感を演出することができます。
またドローン撮影で見られる視点というのは、私たちが普段は見ることができない非日常体験。360°ビューにすることで、空中散歩をしているかのような感動を届けることが可能です。
2.VR×ドローンの空撮映像のメリット
それではVR映像をドローンで撮影するメリットについてご紹介します。
2-1.スケール感のあるパノラマ映像を表現できる
なんといっても地上では表現できないスケール感を伝えられるのが魅力。山々が連なる景色や広大な田園風景、テーマパークやスポーツスタジアムの敷地を俯瞰的に見せるなど、限定的ではなく全体を見せたい時に効果的です。
また屋外だけでなく、ショッピングモールや博物館のような大型施設も、広さや内部の様子を伝えるにはおすすめです。
2-2.非日常的な体験映像の共有
地上のVR映像は現地を歩いているような雰囲気を届けられるのに対し、空撮では空中散歩をしているような非日常体験を生み出すことが可能です。360°映像で見られるというのは、魅力の再発見や感動を生むコンテンツに。プロモーションで差別化を図りたいという企業や自治体にはぴったりのツールです。
2-3.普段見せられない場所も360°見渡せる
ドローンを飛ばして撮影を行うことで、人が立ち入ることができない場所を届けることも可能。例えば工場にあるタンクの上部映像のような危険を伴う場所なども遠隔操作のできるドローンであれば見せられる場合があります。
3.VR×ドローンの空撮動画事例5選
では実際にVR×ドローンの空撮映像はどのようなシーンで活用されているのでしょうか。導入事例を5つご紹介します。
- 兵庫県
- 三陸花火大会
- 甲子園球場
- 小千谷市
- 富士山麓の町
3-1.兵庫県
こちらは兵庫県の観光プロモーション映像です。全てドローンで撮影され、自然の美しさや観光地の魅力を空撮で360°発信しています。
雲海の美しさや一面に広がる紅葉は圧巻の景色。四季折々の魅力を一度に堪能できるのも、映像ならではです。
「どの時期に遊びに行こうか」と会話が生まれるようなムービーです。
3-2.三陸花火大会
こちらはVR×ドローンだからこその迫力映像。普段は見上げている花火を、なんと中心から楽しむことができます。
目の前で次々と花開く花火は360°見渡すことで様々な形・色を見つけられますね。これまで叶えられなかった視点で360°映像を作れるのは、ドローンの強みです。
3-3.甲子園球場
甲子園球場の空中散歩が楽しめるVR映像です。映像の冒頭、地上から徐々に上空へ向かっていくことで球場のスケール感が効果的に伝わっています。
また市街地の中に広大な球場が広がっているという、周辺の雰囲気も確認することができますね。
甲子園歴史館内にはVRゴーグルが設置されており、この映像以外に6種類のVRコンテンツを体験できるよう。ゴーグルを装着することで更なる臨場感を味わえることでしょう。
3-4.小千谷市
こちらはVRtipsを運営するリプロネクストが制作した新潟県小千谷市の観光PRコンテンツです。
360°のドローン映像と地上からの視点を織り交ぜ、小千谷市の冬景色の魅力を伝えました。まるで水墨画のような山々は、県外・海外の方にとっては非日常の風景なのではないでしょうか。
ランドマークとなる地点にテロップを入れることで、上空からの位置関係を俯瞰的に見せることができます。
3-5.富士山麓の町
こちらはユニークな観光プロモーションのVR×ドローン映像。
どこかに隠れている「金太郎」を探しながら、ゲーム感覚で360°観光地を巡る内容です。ミッションを楽しみながら、視聴者が能動的にコンテンツを体験できますね。土地の豆知識などもテロップで表示され、遊び心が随所に現れています。
4.VR×ドローン映像の活用がおすすめな業界
事例からも見ていただけるように観光シーンで活用されることが多いVR×ドローンですが、様々な業界と親和性が高く、徐々に活用が進んでいます。中でもおすすめな業界をピックアップしました。
4-1.観光業
多くの導入事例があるのは観光・旅行業での活用です。
地域全体の観光プロモーションでは、限定的なスポットより土地全体を見せたい場合が多いので、ドローンを使うとその魅力を存分に届けることができます。山・海・川などの自然資源はもちろん、花火やお祭り、伝統的なイベントなどもいつもと違う視点で見ることで印象的に映ることでしょう。
また観光だけでなく、移住促進のコンテンツとして街全体の魅力も伝えられます。
▶︎▶︎関連記事:VRの旅行・観光業界での活用事例12選!導入メリットやデメリットもご紹介
4-2.製造業
充実した工場設備や敷地面積の広さなどをアピールしたいという場合は、VR×ドローンがおすすめです。例えば、工場に併設して栽培場があるなど、気候や土壌も含めて届けたいシーンでは効果的に活用できるでしょう。
▶︎▶︎関連記事:VRやストリートビューを製造業に導入するメリットとは?活用事例9選
4-3.スポーツ業界
スタジアムの広さやスケール感はVR映像でより魅力が伝わります。また試合自体を俯瞰的に撮影し、ライブ配信するという新たな視点でのゲーム実況も可能。スポーツに限らず、スタジアムを使ったイベントやセレモニーを中継するのも面白いです。
▶︎▶︎関連記事:VRをスポーツ業界で活用するメリットとは?観戦方法や最新事例9選を紹介
4-4.不動産業
マンションのような大型物件を紹介する際に最も効果的です。
建物の大きさ・周辺立地も伝えやすく、写真や動画で表現するよりも具体的なイメージがしやすくなります。
またオフィスビルにテナント誘致をする際にも、クライアント様にドローン×VR映像で見てもらうことで遠隔地からの提案がスムーズになります。
5.ドローンVR撮影に対応している制作会社
実際にVR×ドローンの映像制作を手掛けている会社を紹介します。
5-1.株式会社FLIGHTS
ドローンのスペシャリストが集まる「株式会社FLIGHTS」では、360°空撮を撮影から編集まで行っています。空撮映像でも美しさを保てるよう適切なスティッチ(映像処理)、ポスプロ(色補正)、CG処理を施し、丁寧なコンテンツ作りが強み。
経験豊富な操縦チームが撮影を担当するので、安心感を持って依頼ができます。
ホームページには観光PRムービーなどの事例も掲載されています。
5-2.株式会社メディアクト
地上VR映像はもちろん、空撮にも多くの制作実績を持つ「株式会社メディアクト」。
関西各府県(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)にて360°VR撮影・VR動画制作サービスを行っています。企画から撮影、納品までをサポート。VRライブ配信など、そのほかのVRコンテンツも実績があります。
5-3.株式会社リプロネクスト
幅広い業界でVR360°コンテンツの制作実績を持つ、リプロネクストでもVR空撮が可能です。
私たちはコンテンツと合わせて、体験用のオリジナルVRゴーグルの制作もでき、コンテンツ作りからユーザーの体験までを一貫してサポートします。「こんなことはできるだろうか?」とアイデア段階でお気軽にご相談ください。
6.VR×ドローン撮影は個人でもできるのか
結論から言うと、VR×ドローンの個人撮影は可能です。
「ドローン免許」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ドローン操縦に免許は必要ありません。
機材を持っていればどなたでも操縦できますが、国土交通大臣の許可なしではドローンを飛ばすことができない飛行禁止区域もあるので確認をしましょう。
また空撮サービスを行なっている企業の場合、ドローン関連団体が行っている講習を受け、修了書をもらった操縦者が担当することが多いでしょう。
7.VR×ドローン撮影を個人で行う場合の撮影用機材
ドローンや360°VR撮影用カメラは以前に比べて機材も増え、個人でも気軽に撮影できるようになりました。ここでは、撮影に使える機材を紹介します。
7-1.VR撮影対応ドローン『DJI Mavic 2 Pro』
DJIドローン史上初となる全方向障害物検知を搭載している『DJI Mavic 2 Pro』。
機体の各側面に障害物センサーを備えており、飛行中の安全性が大幅に向上したため、安心して操縦ができます。価格は194,000円。次に紹介するVRカメラ『Insta360 ONE R』カスタマイズ製造のドローンモジュールを使うと、ドローンが映像から完全に消える360°ビューを撮影できます。
▶︎▶︎DJI Mavic 2 Pro紹介ページはこちら
7-2.360°VR撮影用カメラ『Insta360 ONE R』
アクションカメラ「Insta360 ONE R」。揺れや衝撃に強いという特徴があるため、ドローンとの相性は抜群。360°モジュール、4K広角モジュール、1インチ広角モジュールの3タイプから選ぶことができ、360°モジュールでは5.7KのVR動画を撮影できます。価格はドローン版で約68,000円。
▶︎▶︎Insta360 ONE R紹介ページはこちら
8.VR×ドローンの空撮映像制作にかかる費用
VRtipsを運営するリプロネクストでは、VR360°動画コンテンツの通常の制作費+10万円にてVR×ドローンの空撮映像の制作を行っています。3~5分程度のコンテンツ制作で約50万円です。
動画の長さや撮影場所によって前後する場合があるので、ご検討中の方はお気軽にご連絡くださいませ。
9.まとめ
VR×ドローンでは、これまでになかった体験映像を360°で届けることができます。
受動的な映像コンテンツではなく、視聴者に全身で魅力を体感してほしいという場合は効果的。
観光や施設プロモーションなどの幅広い用途で活用されているので、注目の表現スタイルの一つとして覚えておきましょう。
VRtipsを運営しているリプロネクストでは、ドローンを活用したVRコンテンツについて企画・撮影・制作をサポートしています。「こんなコンテンツは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスでVRコンテンツや段ボール製VRゴーグルを活用したいという方は、
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