- 2023/06/06
- 2024/04/11
次世代デバイス「Apple Vision Pro」とは?特徴やできることを紹介
2023年6月5日にApple社から発表された、同社が初めて開発した空間コンピュータ「Apple Vision Pro」。
この記事では、注目を集める「Apple Vision Pro」の特徴やできることを紹介いたします。
これまでにないデバイスの登場により、私たちの生活は今後大きく変化していくかもしれません。
目次
1.Appleとは

アメリカのカリフォルニア州クパティーノに本社を置く、テクノロジー企業。1984年にパーソナルコンピュータ「Macintosh」を登場させ、現在はiPhone、iPad、Mac、Apple Watchなどの製品を全世界に送り出し、世界のイノベーションを牽引しています。
2.Apple Vision Proとは
「Apple Vision Pro」は、現実世界とデジタルコンテンツをシームレスに融合する次世代デバイス。ウィンタースポーツのゴーグルのような見た目の「Apple Vision Pro」を装着することで、視界の全てがデジタルキャンバスとなり、手・視線・声によって直感的な操作ができます。
最大の特徴は、世界初となる空間オペレーティングシステム「visionOS」を搭載している点。これにより、まるで自分のいる現実世界の中にデジタルコンテンツが存在しているかのような感覚を味わえます。
1回の充電で2時間使用できるように設計され、長時間利用にも対応できるよう、デバイスのデザインにもこだわりが。柔らかい生地で作られた遮光パッドは、ユーザーの顔の形・大きさに合わせて調整できるよう、複数の形状やサイズが用意されています。
AppleのCEOティム・クック氏は「Apple Vision Pro」についてこのようにコメントしています。
「今日は、コンピュータの歴史にとって新たな時代の幕開けとなる記念すべき日となるでしょう。Macが私たちにパーソナルコンピューティングをもたらし、iPhoneがモバイルコンピューティングを実現したように、Apple Vision Proは私たちを空間コンピューティングの世界へと導きます。」
発売は、米国のApple Store直営店では2024年初旬、その他の国や地域では2024年後半を予定しています。
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2.Apple Vision Proの特徴
「Apple Vision Pro」のスペックを表でまとめました。
機種名 | Apple Vision Pro |
価格 | 3,400米ドル(日本円 約488,290円) ※2023年6月6日時点 |
解像度 | 2,300万ピクセル |
カメラ数 | 12 |
センサー数 | 5 |
マイクロフォン数 | 6 |
バッテリー持続時間 | 最大2時間 |
コントローラー | なし |
2-1.画面について
現実空間をベースにデジタルコンテンツを表示させるのが「Apple Vision Pro」の特徴。視界のあらゆる場所がディスプレイとなり、アプリを好きな大きさで並べて表示することが可能です。
同社が販売するキーボード「Magic Keyboard」とトラックパッド「Magic Trackpad」に対応し、文字入力等のデスクワークもスムーズに。
また、本体に搭載された「Digital Crown」を回せば、ユーザーから見える現実空間の範囲をコントロールすることができ、実世界に意識を向けたいのか、「Apple Vision Pro」の環境に浸るかを調整できます。さらに、「Apple Vision Pro」を装着しているユーザーに人が近づくと、ユーザーが相手を認識できるようデバイスから周囲が見通せるようになる機能もあります。
2-2.音声について
ユーザーを取り巻く環境から音声が聞こえるような感覚を生み出し、空間に合わせてサウンドを調整する、先進的な空間オーディオシステムが搭載されています。
ユーザーの頭と耳の形に合わせ、パーソナライズされた空間オーディオを生み出します。
3.Apple Vision Proでできること
「Apple Vision Pro」ではどんなことができるのでしょうか。ここでは、いくつか紹介していきます。
- アプリの操作
- 写真・動画コンテンツの視聴
- FaceTimeによる通話
- 複数ディスプレイの操作
- ゲームプレイ
3-1.アプリの操作
「Apple Vision Pro」にはこの機種のために開発されたアプリやコンテンツが用意。
また、iPhoneやiPadで馴染みのある数十万ものアプリもスムーズに動作し、「Apple Vision Pro」独自の入力操作システムと自動的に連携します。
MacやiPhoneとの操作感とは異なり、ダイナミックな画面でアプリを楽しむことができます。
3-2.写真・動画コンテンツの視聴
写真や動画の楽しみ方も従来とは異なります。「空間再現写真」「空間再現ビデオ」は、写真やビデオを実物大のスケールと鮮やかな色、圧倒的なディティールで再現。、まるで写真や動画を撮影した場所に戻ったかのような感覚を生み出します。
また、iPhoneで撮影したパノラマ写真はユーザーを包み込むように広がり、臨場感を演出。
映画鑑賞の際は、空間の目の前に幅30メートルにも感じられるスクリーンを映し出し、部屋全体をホームシアターに変えることができます。
3-3.FaceTimeによる通話
iPhoneで音声通話・ビデオ通話ができる機能「FaceTime」に対応。通話に参加している全員を等身大に映し出し、それらの人物が表示されている位置から直接話しかけているかのように音声を再現されます。
「Apple Vision Pro」のユーザーはFaceTime通話中に、Persona(※)として映し出されます。
(※)Persona…Appleの最も先進的な機械学習テクノロジーにより生み出されるデジタル表現。ユーザー自身の姿、顔や手の動きをリアルタイムで再現する
3-4.複数ディスプレイの操作
「Apple Vision Pro」では、視界に広がるディスプレイに複数のアプリやディスプレイを表示できます。全てを展開しておくことで作業内容を一目で把握ができ、生産性を高めることにつながります。
3-5.ゲームプレイ
ゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」の100を超えるゲームに対応。臨場感のあるオーディオとともに、大画面で楽しめます。
「新たなゲーム体験を味わいたい」という方にピッタリの機能です。
4.まとめ
VRゴーグルでもARグラスでもない、全く新しい次世代デバイス「Apple Vision Pro」。MacやiPhoneをはじめ、今では私たちの生活に欠かせないデバイスがApple社から登場しており、この最新機種にも期待が高まります。
日本では2024年後半の発売予定ということで、続報を待ちましょう。
VRtipsでは、今後も私たちの生活に革命を起こす最新デバイスの情報を集めてまいります。