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  • 2023/03/16
  • 2024/04/11

【AR×ファッション】アパレル業界の課題を解決に導くARの活用方法&事例を紹介

ファッション・アパレル業界にもデジタルの波が起きており、ARを活用するブランドやショップが増えています。

「ファッション業界でのAR活用事例を知りたい」
「販売促進やプロモーションを強化して売り上げにつなげたい」

このようにお考えのご担当者様に向け、ファッションにARを活用するメリットや活用事例、ファッション向けのARサービスをご紹介します。

1.ARとは

ファッション AR

ARは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳します。ARはスマートフォンやタブレット、スマートグラスなどのデジタルデバイスを通じて、現実世界の映像にデジタル情報を加えるもの。つまり、デジタル情報を組み合わせることで、現実世界を拡張する技術のことです。

スマートフォンやARグラスをはじめとしたデバイスが進化し、GPSやカメラを利用した高度な情報処理が可能になったことから発展した技術だといえます。

ARが実現する仕組みは「ロケーション(位置情報)ベース」「ビジョン(画像)ベース」の2種類に分かれます。

1-1.ロケーション(位置情報)ベース

デバイスに搭載されているGPSや磁気センサー、加速度センサーから情報を認識し、デジタルコンテンツを表示させる方法です。

AR技術を使った代表的なゲーム「Pokémon GO」で、街中の特定の場所に行くとキャラクターを発見できるのは、この機能を使っているからです。

1-2.ビジョン(画像)ベース

画像や物体、空間の情報を認識して、デジタルコンテンツを表示させるARです。ファッション分野では、こちらの仕組みを活用することの方が多いでしょう。

ビジョンベースはさらに2種類に分けられ、目印を認識するARが「マーカー型」、空間や物体そのものを認識するARが「マーカーレス型」です。

マーカー型マーカーレス型
マーカー(目印)となる図形や画像を読み取ると、デジタルコンテンツが表示されます。マーカーさえ用意できれば、好きな場所に表示できるのがメリット。空間や物体の情報を認識して、特定の物体・景色・施設などにデジタルコンテンツを表示させます。空間や物体を読み込む計算が必要であるため、マーカー型より高度な技術が必要。

2.ファッション業界でARを活用するメリット

ここからは、ファッション業界でARを活用するメリットをお伝えします。

  • 仮想試着によるミスマッチの削減、購買意欲向上
  • 顧客体験の向上
  • 新規性の高いサービスによるプロモーション効果

2-1.仮想試着によるミスマッチの削減、購買率向上

現実世界の映像にデジタル情報を重ねられるというARの強みを活かし、洋服やアクセサリーの仮想試着ができます。

商品を実際に試着することなく着用イメージが具体化するので、お客様と商品のミスマッチを減らすことにつながります。オンラインショッピングの場合は特に試着のハードル高いので、こうしたサービスを使うことで「似合う」「似合わない」といった判断がスムーズになり、意思決定スピードを早めることも。

返品率の減少や、購買率向上といった効果も見込めます。

2-2.顧客体験の向上

商品の購入の可否を決める上で試着は重要ですが、「時間がかかる」「面倒くさい」「抵抗がある」といった理由で試着を行わないお客様もいます。

こうした中、店内やオンラインショップでAR試着ができれば、画面越しに自身の着用イメージを確認でき、スムーズにショッピングができます。

ニーズに合わせたサービスの提供による顧客体験の向上により、満足度やリピート率アップも期待できるでしょう。

2-3.新規性の高いサービスによるプロモーション効果

ファッション業界のAR活用事例がまだ多くないため、プロモーション効果も見込めます。また、デジタルコンテンツという強みを活かし、SNS連動型のキャンペーンを行えば広く拡散してもらうことも。

さらに、先進的な取り組みを行なっているブランド・ショップとして企業ブランディングにもつながります。

3.ファッションにARを導入するとできること

AR×ファッションではどんなことができるのかをご紹介します。

  • 仮想試着
  • 商品へデジタルタグの追加
  • フォトコンテスト

3-1.仮想試着

現時点で最も多く導入されているのが仮想試着です。実際に着用しなくても、スマートフォンやタブレット、モニター上で商品の着用イメージを確認できます。

等身大の自分の姿に合わせて仮想試着ができるため、購入後のシーンが具体的にイメージできるのが魅力。

店頭でのサービスとしてはもちろん、オンラインショップの機能として追加することもできます。

3-2.商品へデジタルタグの追加

デジタルタグの追加

マネキンや商品をデバイスで読み込むと、詳細情報や着用動画などが見られるようなデジタルタグを追加できます。

デジタルコンテンツで様々な角度から商品の魅力を伝えることで、ユーザーの購買率アップにつなげることができるでしょう。

3-3.フォトコンテスト

こちらは、少し切り口の異なる使い方です。ショップやブランドのPRとして、ARを活用することができます。例えば「ARフォトコンテスト」として、オンラインショップの中でユーザーがコーディネートを組み、仮想試着をした画像をSNSに投稿してもらい、フォトコンテストを実施できます。

店頭に行かずとも気軽に参加してもらえる上に、SNSでの拡散により新規顧客との接点創出や、認知拡大にもつながることでしょう。

4.ARをファッションに導入した活用事例5選

ここからは、AR×ファッションの事例を紹介します。

  • H&M
  • GUCCI
  • Gabriel & Co
  • レゴ・ウェア
  • ARTIDA OUD

4-1.H&M

H&M  ARイメージ
出典:eccLab

スウェーデンのアパレルメーカー「H&M」は、写真共有アプリ「Snapchat」とコラボレーションし、アプリ内で仮想試着ができるサービスを提供しました。

フィルターから気になる洋服を選ぶだけで、自分の体に合わせてファッションを楽しむことができます。

▶︎▶︎eccLab 記事はこちら

4-2.GUCCI

GUCCI AR
出典:ARマーケティングラボ

ラグジュアリーブランド「GUCCI」は、スニーカーをバーチャル試着できる「Snapchat AR Lenses」を発売。

スマートフォンを自分の足元に向けると、着用イメージを確認でき、すぐにオンラインショップで購入もできます。



▶︎▶︎ARマーケティングラボ 記事はこちら

4-3.Gabriel & Co

Gabriel & Co AR
出典:MoguLive

ジュエリーブランド「Gabriel & Co」は、店舗とオンラインの買い物体験のギャップを埋めるためにARアプリを導入。

ユーザーはアプリを使ってアクセサリーのデザインを決め、商品をカスタマイズ。カスタマイズした商品は、ARアプリを使って360°あらゆる方向からの着用イメージを確認できます。


▶︎▶︎MogurLive 記事はこちら

4-4.レゴ・ウェア

レゴ・ウェア
出典:Forbes JAPAN

レゴ・ウェアは、店内に服を置かないAR洋服店を期間限定でロンドンにオープンしました。
マネキンの台座に設置された二次元コードを読み込むと、購入可能な限定商品が用意された仮想店舗が出現。

この企画は「物質世界とデジタル世界をつなぎ、レゴブランドのファンと関わるための方法を模索するための実験」と位置づけられており、ワクワクするような体験と電子商取引を合わせることで、売上向上への期待が込められています。


▶︎▶︎Forbes JAPAN 記事はこちら

4-5.ARTIDA OUD

ARTIDA OUD
出典:PRTIMES

オンライン販売がメインのジュエリーブランド「ARTIDA OUD」は、オンライン上でジュエリーの試着ができる「Virtual Try On」を導入。

単一アイテムだけでなく、同ブランドが得意とするリングの重ね付け提案もARで実現しました。リングはサイズ感や、自分の肌のトーンとのバランスが気になる人も多いことでしょう。

オンライン販売がメインのブランドだからこそ、こうした試着体験が購買率の向上にもつながりそうです。


▶︎▶︎株式会社サザビーリーグのプレスリリースはこちら

5.ファッション業界向けのARサービス3選

最後に、ファッション業界向けに提供されているARサービスをご紹介します。

  • Virtual Palette
  • Wanna Kicks
  • See My Fit

5-1.Virtual Palette

Virtual Palette
出典:TOSHIBA

東芝テック株式会社と株式会社VRCが共同で開発したバーチャル試着サービス。ユーザーはアバター作成後に、気になるアイテムを選択。まるで自分自身が着用しているようなイメージを確認することができます。

ECでの返品率の低減や、店頭在庫がないまたは試着をためらう買い物客が気軽にどこでも試着体験ができるようになることで、販売チャンスロスの低減を目指しています。


▶︎▶︎東芝テック株式会社 リリースはこちら

5-2.Wanna Kicks

Wanna Kicks
出典:Wanna Kicks

スマホのカメラをかざすだけで靴の試着ができるアプリです。
ECサイトで靴選びをする際に悩ましいのが、試着ができないということ。サイズ感や普段のファッションとの相性が気になるからこそ、実際に履いたイメージがわかると嬉しいですよね。

そんな悩みを解消してくれるのと同時に、メーカーにとっては販促ツールとしても役立ちそうです。

5-3.See My Fit

See My Fit
出典:MoguLive

イギリスのファッションブランド兼通販サイトのエイソス(ASOS)は、ARを使った洋服のサイズチェックサービス「See My Fit」の提供を開始。

ユーザー自身ではなく、身長や体重の異なる16名のモデルから自分に近い体型を選ぶことで、気になっている洋服の着用感を確認することができます。


▶︎▶︎MoguLive 記事はこちら

6.まとめ

ファッション業界にARを活用することで、オンライン・オフライン問わずリアルな試着体験をデジタルで実現することができます。オンラインショッピングを活用するブランドが増えている中、他社の事例を参考にしながら、新たな顧客体験としてARを活用してみてはいかがでしょうか。

VRtipsを運営しているリプロネクストでは、ファッション業界のAR/VRやメタバース活用について企画から開発までサポートしています。

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