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  • 2023/07/11
  • 2024/04/11

ARメイクとは?導入メリットや最新事例5選を紹介

ARの活用は美容業界にも浸透してきています。以前は百貨店やショピングモールの化粧品売り場で、実際にメイクを施して購入する方法が主流でした。

しかし、AR技術の普及が進み自宅にいながらでもメイクを疑似体験できるようになり、テクノロジーを活用して気軽にメイク体験をしてもらえるようになりました。

当記事では、ARメイク導入のメリットや実際に企業で導入している事例を紹介します。

1.ARメイク(バーチャルメイク)とは

ARメイク イメージ

ARメイク(バーチャルメイク)とは、AR技術によってスマートフォン等のデバイスで認識した人の顔に、実際にメイクを施したかのように見せる技術を指します。

リップやファンデーションなど、アプリ上で気になった化粧品を選び、ARで認識した顔にメイクすることで、メイク後の顔が映し出される仕組みです。実際にメイクをした場合と比較しても仕上がりに大きな差はなく、商品選びの参考に活用できます。

ARメイクは場所や時間を選ばずに利用が可能です。また、実店舗でARメイクを活用している事例もあることから、新型コロナウイルスの感染拡大以降、接触リスクの軽減策としても効果が期待できます。

2.ARメイクを導入するメリット

ARメイクを導入することで、実店舗やECサイトでさまざまなメリットが得られます。ここでは、以下の4つのメリットについて解説します。

  • 短時間でさまざまな商品を試してもらうことができる
  • テスターに触れる必要がなく衛生的
  • ECサイト上での購買率の向上に貢献できる
  • ネット上の商品写真と実物とのギャップが抑えられる

2-1. 短時間でさまざまな商品を試してもらうことができる

実店舗でさまざまな化粧品を試す場合、一度メイクを落としてから再度メイクをする必要があり、時間と手間がかかってしまう点がネックでした。

一方でARメイクの場合は、ARで認識した顔にメイクを施せるため、時間をかけずにメイクアップ後のイメージを確認できます。

これにより体験時間が短縮されるため、複数の商品を短時間でテストすることができ、複数購入や客単価の向上が期待できます。

2-2.テスターに触れる必要がなく衛生的

これまでは、実店舗でテスターを使用してのメイクが主流でしたが、さまざまな人の手に触れるテスターの使用は、衛生面が課題でした。しかし、ARメイクの導入によりテスターを使用しなくても、メイク後の状態をイメージできるようになりました。

テスターは不特定多数の方が触れることから、少なからず感染リスクがあります。そのため、テスターよりも安全性の高いARメイクが、今後の化粧品市場のスタンダードになる可能性も秘めています。

 2-3.ECサイト上での購買率の向上に貢献できる

ECサイトは気軽に購入できるメリットがありつつも、使用感がわかりづらい点がデメリットでした。しかし、ARメイクでECサイト上でメイク体験ができるようになったことで、ユーザーは購入後のイメージができ、購買率の向上が期待できます。

コロナ禍によってECサイトの利用率は上がり、今や生活に欠かせないものです。そのため、化粧品市場においてもECサイトの必要性・重要性は今後も増していくでしょう。

2-4.ネット上の商品写真と実物とのギャップが抑えられる

ECサイト上で商品を購入する際、以前は商品の写真しか参考にできず、自宅に届いた際に写真と実物に違いを感じるケースがありました。そのため、実際に使用した際もイメージとかけ離れ、満足できない結果となることも。

しかし、ARメイクの導入によってECサイト上でもメイクアップが可能になったため、参考になる材料が増え、購入後のギャップも軽減できます。実店舗へ行かなくても、実際にメイクアップしたときと同じような感覚で商品を選べる点は大きなメリットです。

3.ARメイクを導入した企業の事例5選

ARメイクはすでにさまざまな企業で導入されています。ここでは、以下の5社の導入事例を見ていきましょう。

  • CLINIQUE(クリニーク)
  • 資生堂
  • Amazon
  • ZOZO
  • デコルテ

3-1.CLINIQUE(クリニーク)

CLINIQUE
出典:PERFECT

CLINIQUE(クリニーク)は、台湾に本社を置くパーフェクト株式会社からAR技術を提供してもらい、ARメイクの導入を実施。

CLINIQUEが展開するすべての商品で、ARによるメイクアップ体験を可能にしました。そのほか、ユーザーへのファンデーションのベースカラーの提案、ベースカラーをもとにした口紅をおすすめするなどの試みも進めていきました。

実店舗でもipadを使用したバーチャルメイクを導入。来店したお客さまに利用してもらうといった集客アプローチも積極的に展開。さらに、店舗スタッフが身につけているストラップに記載されているQRコードの読み込みで、CLINIQUEのWebサイトへアクセスできる試みを実施。Webサイト上でも、バーチャルメイクを体験できる形をとりました。

これらの施策の結果、バーチャルメイクを体験するお客さまの滞在時間が4〜5倍に伸びたほか、購入額が30%アップするなどの効果が表れました。

▶︎▶︎参考:PERFECT

 3-2.資生堂

資生堂 バーチャルメイク
出典:資生堂

資生堂が運営するWebサイト「ワタシプラス」では、リップグロスやアイシャドウなどのアイテムを組み合わせて、シミュレーションが可能なバーチャルメイクを導入しています。

さまざまな色味のアイテムが用意され、スマホやパソコンの画面に映した顔にメイクを施すことができます。資生堂が展開する人気ブランド商品のシミュレーションが可能で、気に入った商品はそのまま「ワタシプラス」内で購入可能です。

さらに、マスクと相性の良いメイクのシミュレーションが可能な「バーチャルマスク」も用意。4種類のマスクから選択し、自分に合ったメイクを作成できます。

▶︎▶︎資生堂 ワタシプラス公式サイトはこちら

3-3.Amazon

Amazonでは、フランスの化粧品会社「ロレアル」グループ傘下の「モディフェイス」との共同開発で、一部の商品でAIやARを活用したバーチャルメイクが可能です。

Amazonアプリから、気になった化粧品の紹介ページにアクセスし「試す」ボタンをタップ。その後自分の顔写真を撮影するか、いくつかのモデルの顔を選択できます。

自分の顔写真かモデルの顔に気になった商品でメイクを施すと、メイク後の顔が映し出され、購入前に使用イメージができる仕様です。また、さまざまなカラーを選択してのシミュレーションも可能なので、商品選びの参考として有効です。

▶︎▶︎Amazon バーチャルメイク公式サイトはこちら

4-4.ZOZO

ZOZOCOSME
出典:PRTIMES

株式会社ZOZOは、コスメ専門モール「ZOZOCOSME」にてARメイクを2022年4月から導入。現在ARメイクに対応したブランドは、DiorやANNA SUIなど42ブランドに上り、対象商品は2,700点以上となっています。

スマホの画面上に映った自分の顔に、気になった商品を選んでメイクが施せます。リップやアイシャドウなど、さまざまな商品で濃淡調整や色の切り替えが可能。実際に鏡を見ながらメイクをしているような感覚で試すことができるので、商品が届いた際のギャップも軽減されます。

シミュレーションから購入までの動線がスムーズな点も魅力なので、ECサイトにARをうまく導入した事例です。

▶︎▶︎参考:PRTIMES

3-5.デコルテ

デコルテ
出典:PERFECT

デコルテは、パーフェクト株式会社のAI肌診断とARバーチャルメイクを導入。肌診断の導入でユーザーの肌に含まれている水分量を把握し、適切な化粧品の提案を実現しました。

バーチャルメイクの導入によって、さまざまな化粧品を試す時間や手間が削減されたほか、実際にメイクをした場合と同じくらいのクオリティを実現しました。

導入後はWebサイトの滞在時間が32%アップ。特定のWebページからアクセスした訪問者の割合であるエントリー率は、350%アップするなど集客面において大きな成果をあげました。

▶︎▶︎参考:PERFECT

4.まとめ

ARメイクの導入により、短時間でさまざまな化粧品を試すことができるようになりました。Webサイトはもちろんのこと、実店舗での活用も広まっており、試供品の破損リスク軽減や、お客さま一人あたりにかけられる接客時間も伸びるなどの結果にもつながっています。

今後もAR技術が進歩し、現在よりもさらにリアリティのある体験ができることも予想されるため、ARメイクの可能性に期待が高まります。

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