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  • 2023/03/31
  • 2024/04/11

【AR×不動産】不動産業界で役立つARとは?メリットや事例を紹介

不動産業界にも、VRやARといったデジタル技術を活用し、プロモーションを行う企業が増えてきています。

今回は、不動産・住宅業界でARを活用するメリットや導入事例をご紹介します。

1.ARとは

不動産AR

ARは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳します。ARはスマートフォンやタブレット、スマートグラスなどを通じて、現実世界の映像にデジタル情報を加えるもの。つまり、デジタル情報を組み合わせることで、現実世界を拡張する技術のことです。

スマートフォンやARグラスをはじめとしたデバイスが進化し、GPSやカメラを利用した高度な情報処理が可能になったことから発展した技術だといえます。

ARが実現する仕組みは「ロケーション(位置情報)ベース」「ビジョン(画像)ベース」の2種類に分かれます。

1-1.ロケーション(位置情報)ベース

デバイスに搭載されているGPSや磁気センサー、加速度センサーから情報を認識し、デジタルコンテンツを表示させる方法です。

AR技術を使った代表的なゲーム「Pokémon GO」で、街中の特定の場所に行くとキャラクターを発見できるのは、この機能を使っているからです。

1-2.ビジョン(画像)ベース

画像や物体、空間の情報を認識して、デジタルコンテンツを表示させるARです。教育分野では、こちらの仕組みを活用することの方が多いでしょう。


ビジョンベースはさらに2種類に分けられ、目印を認識するARが「マーカー型」、空間や物体そのものを認識するARが「マーカーレス型」です。

マーカー型マーカーレス型
マーカー(目印)となる図形や画像を読み取ると、デジタルコンテンツが表示されます。マーカーさえ用意できれば、好きな場所に表示できるのがメリット。空間や物体の情報を認識して、特定の物体・景色・施設などにデジタルコンテンツを表示させます。空間や物体を読み込む計算が必要であるため、マーカー型より高度な技術が必要。

2.不動産業界にARを活用するメリット3つ

不動産業界でAR技術を活用することで、事業者にもお客様にもメリットがあります。
以下にARを活用することで得られるメリットを3つご紹介します。

  • 内見で様々な表現が可能になる
  • お客様とのコミュニケーションが容易になる
  • 業務効率化につながる

2-1.内見で様々な表現が可能になる

ARを使えば、現実世界の物件にデジタル情報を重ねて、様々な表現が可能になります。

例えば、何も置いていない部屋にデバイスをかざすだけで、インテリアが配置されたイメージを表示することが可能。これにより、居住を検討している方は具体的なイメージを描くことができ、検討時間の短縮が期待できるでしょう。

2-2.お客様とのコミュニケーションが容易になる

家を建てる土地が決まっても、どのように家が建つのかは中々イメージしにくいこともあります。
ARを活用することで、更地の土地にデジタルで3DCGの家を合成することができるため、隣家や道路との距離感や庭の広さなども確認できます。

わかりやすく視覚的に認識をすり合わせることで、お客様に安心感や納得感を持っていただくことが可能です。

2-3.業務効率化につながる

住宅の購入は大きな買い物であるからこそ、成約に至るまでに多くの打ち合わせや資料づくりが必要となるケースが多いです。住宅は立体的であるからこそ、文字や写真では中々伝わりづらいもの。

ARを使えば、現実とデジタルを組み合わせながら実際にその場に建物が存在しているかのように説明ができるため、効率よく情報共有ができます。これにより、コミュニケーションコストが下がり、従業員一人当たりの生産性の向上も期待できるでしょう。

3.不動産業界におけるAR活用方法

不動産業界におけるARの活用方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 内見時の商談ツールとして
  • 広報・販促ツールとして
  • 建築時の情報共有ツールとして

3-1.内見時の商談ツールとして

内見時にARを使ってデバイスをかざすと、家具の配置イメージや壁の色を変えた場合の雰囲気をその場で確認することができます。

パンフレットで見るのとは違い、実際に目の前にある空間に情報が反映されているので、よりリアルなイメージとして確認できるのが魅力です。

3-2.広報・販促ツールとして

パンフレットやWebサイトとARを連動させることで、広報・販促ツールとして役立てることも可能です。

例えば、パンフレットにAR機能をつければ、気になる住宅の3DCGモデルを目の前に出すことができます。様々な角度から住宅を見ることで、間取りやデザインをよりリアルに確認できるでしょう。

3-3.建築時の情報共有ツールとして

最後は、社内の情報共有ツールとしての活用方法をご紹介します。ARを使うことで、実際の建築現場や設備にデジタル情報を重ねながら、次の工程や完成形などを確認できます。

これにより、建設プロセスの進捗状況を可視化し、建築会社間でのコミュニケーションを促進することができます。

4.不動産業界におけるARの活用事例を紹介

最後に、不動産業界におけるAR活用事例を4つご紹介します。

  • 大京穴吹不動産
  • homeAR
  • 東急住宅リース株式会社
  • LIFULL HOME’S

4-1.大京穴吹不動産

株式会社大京 AR
出典:株式会社大京

大京穴吹不動産は、AR技術を使って実際の室内に家具が出現する「ARホームステージングサービス」を導入しました。

スマートフォンの画面を通して、家具や小物でコーディネートした部屋を確認でき、暮らしをイメージしやすくなります。

▶︎▶︎株式会社大京 プレスリリース

4-2.homeAR

ニュージーランド発の不動産向けARアプリ「homeAR」。建設前の土地にタブレットやスマートフォンをかざすと、画面上に住宅が出現し、外観や内観を歩きながら確認することができます。

従来は図面でしか確認できなかったものを実物同様に確認できるので、意思決定の材料にできます。


▶︎▶︎homeAR 公式サイト

4-3.東急住宅リース株式会社

東急住宅リース株式会社は株式会社x gardenと共同で、バーチャルモデルルームを瞬時に生成する内見サービス「AR内見」の実証実験を行いました。こちらはタブレットだけでなく、ARグラスも使用できます。

内見時の「導線の確認」「実際に家具を置いた時のイメージ」を補助する営業支援ツールとして活用し、サービスの向上だけでなく、お客様に内見を楽しんでもらうツールとしても開発されたプロダクトです。

▶︎▶︎東急住宅リース株式会社 プレスリリース

4-4.LIFULL HOME’S

Finding Serendipity by LIFULL HOME'S
出典:Finding Serendipity by LIFULL HOME’S

株式会社LIFULLは、日常の街歩きから理想の住まい探しまでをシームレスに繋ぐ、AR時代の新しい住まい探しを提案。

ユーザーが残した街の魅力やその時の感情をデータとして蓄積し、アプリを開いて風景にかざすとデータが呼び起こされ、一人では見つけられなかった街の魅力を発見できるプラットフォームです。
街歩きで気に入ったスポットがあった場合、その周辺の物件情報まで検索できます。

同社の特許技術である3D間取りシステムを活用し、ARで部屋の大きさを並べて比較することも可能です。

▶︎▶︎LIFULL HOME’S 公式サイト

5.まとめ

不動産業界にARを活用することで情報が可視化され、商談や広報、業務効率化ツールとして役立ちます。今後5G/6Gが普及することでますますARの活用は進んでいくことが予想され、不動産業界においても重要な技術となっていくでしょう。

VRtipsを運営しているリプロネクストでは、不動産業界のAR/VRやメタバース活用について企画から開発までサポートしています。

「こんな課題に役立つだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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