- 2023/02/28
- 2024/04/11
ARスタンプラリー(デジタルスタンプラリー)とは?活用メリットや導入事例6選を紹介
最近は、リアルイベントの中にデジタル技術を活用する事例が増えています。
その一つに「ARスタンプラリー」というものがあります。皆さんはご存知ですか?
この記事では、ARスタンプラリーとは何かというところから、メリットや活用事例までをご紹介します。
イベントを盛り上げるアイデアをお探しの方は、ぜひご覧ください。
目次
1.ARスタンプラリー(デジタルスタンプラリー)とは
ARスタンプラリー(デジタルスタンプラリー)とは、現実世界を巡りながら、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使ってデジタルスタンプを集めるイベントです。
イベント参加者はスマートフォンのカメラを使って、現実世界の特定の場所に設置されたARマーカーをスマホで読み取ります。そうするとARコンテンツがスマホ上に表示され、スタンプや賞品を獲得することができます。
ARスタンプラリーは、観光地や商業施設などのイベントで導入されることが多く、参加者にとっては、観光地を訪れるきっかけや、新しい場所を探索する楽しい体験になります。
また、企業やブランドがスポンサーとなり、自社製品やサービスをPRするために利用されることもあります。
2.ARスタンプラリーのメリット
続いては、ARスタンプラリーを活用するメリットをお伝えします。
- 参加者に新たな感動体験が届けられる
- 参加に特別な機器は不要
- 行動データの収集ができる
- スタンプ台や台紙が不要
2-1.参加者に新たな感動体験が届けられる
AR技術を使ってスタンプラリーを行うことで、スタンプを集める以外の楽しみ方も届けられます。例えば、スタンプスポットの風景に合わせてデジタルキャラクターと記念撮影ができるなど、現実世界だけでは実現できないような演出が可能です。
付加価値が付くことで話題性があり、参加数の向上なども期待できます。
2-2.参加に特別な機器は不要
ARスタンプラリーは、スマートフォンさえあれば参加できるので、特別な機器を必要としません。
VRの場合はVRヘッドセットやVRゴーグルが必要ですが、ARはより気軽に体験いただけるものです。
参加側のハードルを下げることで、多くの方に楽しんでもらえるでしょう。
2-3.行動データの収集ができる
デジタル技術を活用する強みとして、参加者の正確な行動データを得ることができます。(※導入するサービスによっては、データが取得できない場合もあるので確認が必要です。)
参加人数や巡ったスポットの数、人気を集めたスポットなどのデータを収集することで、参加者の興味・関心が分析でき、マーケティングデータとして活用できるでしょう。
2-4.スタンプ台や台紙が不要
現地で行うスタンプラリーは、参加者に台紙を配布し、スポットにスタンプ台を設置するなどの備品用意に管理体制とコストがかかります。
ARスタンプラリーは、スマートフォンとスタンプスポットの目印さえあれば実施できるので、消耗品を用意する必要がないのもメリットです。
オペレーションも簡単で、常駐スタッフを置く必要もありません。
3.ARスタンプラリーを活用するのにおすすめのシーン・場所
ARスタンプラリーは具体的にどのようなシーン・場所で活用できるのかご紹介します。
- 観光
- 商業施設
- 動物園・博物館・水族館
- 住宅展示場
- 学校
3-1.観光
現時点で国内の事例が多いのが、観光プロモーションでの活用です。自治体は観光客に対して、多くのスポットを巡ってもらい、地域の文化や歴史・人の魅力に触れてほしいという想いがあります。
ARスタンプラリーを使うことで見どころを巡ってもらうことができ、新たな魅力発見につながります。
また、観光・旅では多くの方が記念写真を撮るため、ARとの相性が抜群。ARスタンプラリー参加者には、スタンプスポットでしか撮影できない1枚を残してもらうことができるでしょう。SNS投稿キャンペーンを開催すれば、拡散性もあります。
3-2.商業施設
商業施設の新規オープンや、集客コンテンツとしてARスタンプラリーが活用できます。施設内を回遊してもらうことで、入居している店舗の魅力や、楽しみ方を共有できます。
全てスタンプをゲットした人には、プレゼントやノベルティ、クーポンを用意するなどの特典を付けることで、参加数の向上が見込めるでしょう。
3-3.動物園・博物館・水族館
ファミリーが多く集まる動物園や博物館、水族館とARスタンプラリーも好相性です。各スポットに行くと、ARモードで3DCGの動物や魚と写真が撮れ、スタンプも集められるという仕掛けで新しい形での思い出作りができます。
また、時期や企画によってスタンプラリーの内容を変えることで、リピート率向上も期待できます。
3-4.住宅展示場
住宅展示場では、ARスタンプラリーに参加して様々な住宅を見てもらうだけでなく、AR機能を使って、現実空間に家具やインテリアを配置し、好みに合わせたイメージを提案する際にも役立ちます。
スタンプラリーだけでなく、購入検討が進めやすい具体的なイメージを共有することで、成約率アップも見込めるでしょう。
3-5.学校
学校案内やオープンキャンパスなどの対面型イベントで、ARスタンプラリーが活用できます。講義室や食堂、図書館、サークルルームなど学校のあらゆるスポットにスタンプスポットを設置することで、学校全体の雰囲気を伝えることができます。
また、スタンプをゲットすると、その場での日常の様子が動画で再生されるなどのAR機能を用いて、特色や魅力をより深く理解してもらうことができるでしょう。
ARスタンプラリーという取り組みの新規性から、“新しい取り組みに意欲的な学校”として、ブランディング効果も見込めます。
4.ARスタンプラリー(デジタルスタンプラリー)の活用事例6選
最後に、ARスタンプラリーの国内活用事例を紹介します。
- ウルトラマンARスタンプラリー
- 北海道はゴールデンカムイを応援しています。ARスタンプラリー2022
- セガフェス2018
- 山の洲(くに)でいただきます!地元の食めぐりスタンプラリー
- 霧島巡レイ!ぎゅぎゅっとARスタンプラリー
- おぢやデジタルスタンプラリー
4-1.ウルトラマンARスタンプラリー2022inふくしま
福島県で開催された「大冒険! ウルトラマンARスタンプラリー2022inふくしま」。アプリをダウンロードし、福島県内の54ヶ所に設置されたポイントを巡ると、ウルトラヒーローや怪獣・宇宙人の特典画像がダウンロードでき、記念撮影することでスタンプがたまります。
10ポイント、30ポイント、54ポイント達成ごとにプレゼントと引き換えが可能。様々なキャラクターとの出会いを楽しみながら、福島県内を散策できます。
▶︎▶︎ウルトラマンARスタンプラリー2022inふくしま 公式サイト
4-2.北海道はゴールデンカムイを応援しています。ARスタンプラリー2022
北海道を舞台にしたテレビアニメ「ゴールデンカムイ」の舞台を巡るARスタンプラリー。北海道の道北エリア・道東エリア・道央エリア・道南エリアに47ヶ所チェックインスポットが設けられ、「移動距離がぶっ飛んでいる」と話題になりました。
アプリを起動してチェックインスポットの半径150m圏内に近づくと、キャラクターARがゲットでき、アプリ内にコレクションできます。北海道の風景と共にキャラクターARと記念撮影が可能で、北海道の思い出をキャラクターと残すことができます。
▶︎▶︎北海道はゴールデンカムイを応援しています。ARスタンプラリー2022 公式サイト
4-3.セガフェス2018
2018年4月14日(土)、15日(日)に開催されたセガグループのファン感謝祭「セガフェス2018」にて、「セガフェス AR スタンプラリー」が実施されました。
会場内に設置されたARスタンプを集めた方にプレゼントが用意されたほか、人気ゲームキャラクターと一緒に撮影ができるフォトフレームやキャラクターの3Dコンテンツも用意。
新規性のあるコンテンツを用意することで、革新的で、ユーザーが楽しいと思えるような体験を届けたいという“セガらしさ”も表現しています。
4-4.山の洲(くに)でいただきます!地元の食めぐりスタンプラリー
静岡県、山梨県、長野県、新潟県の4県合同開催のグルメARスタンプラリー。各県の対象店舗で二次元コードを読み込み、ご当地料理を撮影するとスタンプ1個をゲット。スタンプ1個につき山の洲(くに)コイン「50コイン」が付与され、貯めることでプレゼントキャンペーンへの参加や、割引コインとして使えます。
楽しくお得に、ご当地の美味しいもの巡りができるキャンペーンです。
▶︎▶︎山の洲(くに)でいただきます!地元の食めぐりスタンプラリー 公式サイトはこちら
4-5.霧島巡レイ!ぎゅぎゅっとARスタンプラリー
鹿児島県にある霧島市内の観光スポットを巡るARスタンプラリー企画。特定のスポットでアプリを起動するとスタンプゲットでき、先着でオリジナルTシャツなどのプレゼントがもらえます。
各スタンプスポットに行くと、AR機能でキャラクター「霧島レイ」がスマートフォン上に現れ、音声ガイドも楽しめます。
キャラクターの設定も鹿児島県霧島市出身で、そんなご当地キャラクターと一緒に街巡り気分を味わえます。
▶︎▶︎霧島巡レイ!ぎゅぎゅっとARスタンプラリー プレスリリースはこちら
4-6.おぢやデジタルスタンプラリー
最後はVRtipsの運営元であるリプロネクストの制作事例です。新潟県小千谷市内の4ヶ所を巡り、その場でしか見られない限定動画を見てプレゼントに応募できるデジタルスタンプラリー。
ショート動画を通して施設の歴史・文化に触れ、その後に実際に自分の目で体験できるコンテンツです。4ヶ国語に対応しており、インバウンド向けの観光プロモーションにも役立てています。
5.まとめ
ARスタンプラリーは、従来の台紙タイプのスタンプラリーのような備品を用意せずに、参加者のスマートフォンを使って回遊性を高められるメリットから事例が増えつつあります。
現在は観光の事例が多いですが、商業施設やレジャースポット、学校案内など様々な業界でも活用されることが見込まれます。
VRtipsを運営しているリプロネクストでは、ARスタンプラリー(デジタルスタンプラリー)の活用について企画から開発までサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。
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