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  • 2023/05/19
  • 2024/04/11

XRを活用した採用活動とは?メリットや活用方法、最新事例10選を紹介

インターネットが日常生活で使われるようになってから生まれ育った、いわゆるZ世代(デジタルネイティブ)の採用活動ではXRの活用が注目を集めています。

合同会社説明会等でのPRや、応募者へのアプローチなどにおいてXRの技術が役立ちます。

本記事では、XRを使った採用活動のメリットや活用方法、最新の事例10選を紹介します。
XRの力を借りて競争力を高め、優秀な人材を獲得するためのヒントを探ってみましょう。

1.XRとは

XR イメージ

XRとは「Cross Reality(クロスリアリティ)」の略で、VR、AR、MR(Mixed Reality)といった技術の総称です。Crossの略称がXなので「XR」と略されています。

XRは私たちのいる現実世界と、デジタルを駆使した表現手法を融合させて新たなコンテンツを作り出す技術のこと。エンターテイメントの分野だけでなく、ビジネスにおける業務効率化やプロモーション、採用活動にも役立つとして、5Gの導入が進んでいく今、注目を集める技術です。

ここからは、それぞれの技術と活用例をご紹介していきます。

1-1.VR

VR(Virtual=仮想、Reality=現実)は日本語で”仮想現実”です。見えるもの全てが仮想世界というのがVRの特徴で、VRヘッドセットや段ボール製のスマホ装着型VRゴーグルなどを使って、360°好きな方向を見ることができます。

例えば、上で紹介している「VRキャンパスツアー」はいつ・どこで見ても学校内を見学しているような気分を味わえるVRコンテンツです。まるで目の前で先生が案内してくれているかのような臨場感が生まれます。

1-2.AR

AR イメージ

AR(Augmented=拡張、Reality=現実)は日本語で”拡張現実”と訳されます。スマートフォンやスマートグラスを通して見る現実世界に仮想世界の映像を映し出し、現実と仮想が融合して見える技術です。

例えば、会社紹介パンフレットに向けてスマートフォンをかざすと、画面越しには社員インタビュー動画を再生することができます。

1-3.MR

MR(Mixed=複合、Reality=現実)は日本語で”複合現実”と訳されます。MR機能を持ったヘッドセットやメガネを装着すると現実世界を認識し、デジタル情報を表示させる技術です。

AR技術と似ているように聞こえますが、自身の動きに合わせてデジタル情報を移動させたり、映し出される3DCGオブジェクトを別角度から眺めたりすることができる点が異なります。

採用のシーンに当てはめると、例えば工場見学時に候補者にMRメガネを着用してもらい、画面上にアナウンスや新商品の3DCGモデルを表示させることが可能になります。

1-4.メタバース

メタバース イメージ

メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を掛け合わせた造語です。インターネット上の仮想空間で、アバターを通じて人と人とがコミュニケーションを取れるのが大きな特徴です。

パソコンやスマートフォンからアクセスできるプラットフォームも多数あるので、採用シーンではバーチャル会社見学やインターンシップが開催できるほか、面接やグループワークなど幅広く活用できるでしょう。

2.XRを採用活動で活用するメリット

続いて、XRを活用した採用活動にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

  • 候補者の体験価値の向上
  • リモート採用のミスマッチ防止
  • コスト削減と効率化

2-1.候補者の体験価値の向上

XR技術を活用することにより、候補者に企業やサービスのリアルな魅力を届けることができます。今やほとんどの企業がホームページやSNSで採用情報を発信していますが、動画や文字情報だけでは企業の雰囲気を100%伝えることができません。

しかし、XRコンテンツは“体験”しているような感覚と共に情報を届けるため、会社や社員の雰囲気をダイレクトに伝えやすく、候補者に入社後のイメージをしてもらいやすくなります。

業務内容や環境に対する理解を深めてもらうことが、安心感の醸成にもつながるでしょう。

2-2.リモート採用のミスマッチ防止

コロナ禍の影響もあり、オンラインでの採用活動を強化した企業が多く、対面で面接することなく候補者が入社の意思決定に至るケースが増えています。

こうした中で避けたいのが、採用時のミスマッチ。原因となりやすいのが“イメージとのギャップ”です。入社前と後では少なからずイメージの違いはあるものでしょう。

「会社や社員の雰囲気はどうなのだろう?」
「普段などのような仕事をしているのだろう?」

このような不安を解決するためにもXRは効果的です。
たとえばVR仕事体験であれば、より実際の業務に近い体験ができますし、メタバースオフィスで先輩社員とアバター同士でコミュニケーションをとることで、社内の雰囲気を体感し、親近感が湧くことでしょう。

2-3.コスト削減と効率化

XRの活用は採用コストの削減や効率化にも貢献します。どの業界も人材不足の課題が挙げられますが、採用イベントの開催や会社案内における人員確保が困難な企業もあります。

そんな時、XRコンテンツであればヘッドセットやスマートグラス、スマートフォンなどのデバイスを活用して、少人数の対応でもリアルな魅力を体験してもらえます。

また、XRコンテンツのほとんどが現地に来てもらう必要がなく、候補者の時間・交通費などのコスト削減にもつながります。

体験型コンテンツで情報伝達の効率を上げ、物理的な時間・場所の制約を減らすことで候補者・企業側双方にメリットが得られるでしょう。

3.採用活動におけるXRの活用方法

XRを活用すると、例えば次のようなコンテンツが用意できます。ジャンル別にご紹介していきます。

3-1.VR

・VR会社説明会

VR空間にて会社説明会を開催できます。録画型とリアルタイム型の2パターンがあり、どこからでも参加してもらうことが可能です。

・VR会社見学(VRオフィスツアー)

VRで24時間365日オフィスを公開できます。より深く知ってほしい部分は動画や写真を埋め込んだりすることも可能。オフィスだけでなく、工場や作業現場も公開でき、VRであれば安全面・天候の心配もありません。

・VR仕事体験

営業や接客など、様々な業務をVR上で臨場感を持って疑似体験できます。実際のインターンシップであれば対応できる人数や業務に制限がありますが、バーチャル空間であればそれぞれのタイミングで体験してもらうこともできます。

▶︎▶︎関連記事:採用×VR(バーチャルツアー)とは?導入メリットや最新事例5選

3-2.AR

・AR会社見学 / ショールームARコンテンツ

スマートフォンをかざしながら、現地で見学するAR会社見学。オフィス内を回りながら、詳細動画やクイズなどを見つけ、楽しみながら会社の情報を集めることができます。

・ARパンフレット

採用パンフレットにAR機能を搭載。パンフレットを開きながらスマートフォンをかざすと動画の再生や、3DCGモデルの製品が浮き上がるなどの表現ができます。文字や写真だけでは伝わらない情報・雰囲気を届けられます。

・ARポスター

AR機能がついた採用ポスター。ポスターにスマートフォンをかざすと、PR動画や社員からのメッセージを表示することが可能。飛び出す絵本のように、社員が飛び出してきたような表現も可能です。
大学・専門学校や合同採用イベントでの掲示などがおすすめです。

3-3.MR

・MR会社見学

AR会社見学と似ていますが、現地での見学体験をより豊かなものにするコンテンツ。社内の各所に配置された3DCGモデルをあらゆる角度から見学したり、大きさを変えたりすることも。また、3DCGのアバターが隣を歩きながら案内してくれるような体験も可能です。

・MR製品・サービス紹介

製品やサービスの、肉眼では見えない内部構造などを3DCGで可視化。候補者に細かな魅力や強みを伝えられます。

3-4.メタバース

・メタバース会社説明会

どこからでも参加してもらえ、求職者とスタッフがコミュニケーションを取れるのが魅力。会場はリアルな会社を再現する場合、仮想空間ならではの空想のデザインを用意する場合の2パターンがあります。

・メタバース会社見学

VR会社見学と似ていますが、違いはコミュニケーションが取れるか取れないか。24時間365日オフィスを360°公開し、動画や写真、BGMや資料を埋め込んだりすることも可能です。

・メタバースインターンシップ

メタバース内でアバターとなり職業体験ができます。対面であれば安全面や天気に考慮が必要ですが、メタバースであればオンラインで完結します。

・メタバース面接

メタバース上で面接ができます。候補者が遠方の場合・交通の便が悪い場合など、リアルな面接が困難な場合に有効です。アバターを通して対面のように対話できるので、コミュニケーションスキルや表現力を評価することができます。

▶︎▶︎関連記事:メタバースで行う採用活動とは?メリットや最新事例を紹介

4.XRを活用した採用活動の事例10選

最後に、XRを活用した採用活動の事例を集めました。まだ数は多くないですが、VR/AR/メタバースそれぞれの強みを生かした事例を参考にしましょう。

  • 株式会社トモノカイインターン体験VR(VR)
  • よつば保育園 360°VR見学(VR)
  • 警視庁 仕事体験VR(VR)
  • 株式会社難波製作所 バーチャル工場見学(VR)
  • 秋田県仙北建設業協会採用活動ポスター(AR)
  • システムデザイン 採用パンフレット(AR)
  • 中京テレビ 会社説明会(メタバース)
  • CAREER THEATER 2022 合同説明会(メタバース)
  • 株式会社On’yomi 面接(メタバース)
  • 荏原製作所 インターンシップ(メタバース)

4-1.株式会社トモノカイインターン体験VR(VR)

家庭教師事業やキャリア教育事業、留学生支援事業など、教育に携わる会社「トモノカイ」では、t-newsという学生向けメディアを運営しており、そのコンテンツの1つとして「インターン体験VR」を制作しているようです。

VR動画を通して、インターン生の1人として、仕事を体験できるというのは画期的ですね。

働いている人の雰囲気や、何を大切にしている企業なのかという部分も見えてくるコンテンツです。


▶︎▶︎株式会社トモノカイ HPはこちら

4-2.よつば保育園 360°VR見学(VR)

保育施設の運営や店舗デザイン等を行う「株式会社ストーブカンパニー」が運営する「よつば保育園」の360°VR園見学です。

動画では、施設や子供達が遊ぶ様子を間近で見ることができます。また、保育理念についてもナレーションが入っているので、施設の情報がしっかり伝わってきますね。

動画サイトの概要欄には、採用情報や職員インタビューへのリンクが掲載されているので、気になる情報も合わせて知ることができます。

▶︎▶︎よつば保育園 公式HPはこちら

4-3.警視庁 仕事体験VR(VR)

VRtipsの運営元・リプロネクストが制作した採用VRコンテンツの事例です。

警視庁様の内定者とそのご家族向けに、実写VRコンテンツ3本(警察学校の施設紹介/警察学校1日体験/警視庁の仕事1日体験)と、体験用VRゴーグルを制作いたしました。

VRゴーグルを使って映像を見ると、実際に先輩から仕事を教わっているような感覚を味わうことができます。

ゴーグルは二パターン制作を担当し、コンテンツは継続して内定者の皆さんに体験をいただいています。第二弾のVRゴーグルはキャラクターを前面に出した新たなデザインで制作しました。VRを活用した職業体験で、実際にどんな仕事をするかが少しでも伝われば幸いです。

4-4.株式会社難波製作所 バーチャル工場見学(VR)

難波製作所様 バーチャルツアーイメージ

こちらもリプロネクストが制作を担当した事例です。精密板金加工メーカーの難波製作所は、採用活動とオンライン商談の両軸で活用できるバーチャルツアーを導入しました。

こちらはオンライン上でWebブラウザでアクセスはもちろん、VRゴーグルを着用して実際の工場見学気分を味わうこともできます。

同社では、合同説明会会場にてバーチャル工場見学ブースを設置し、参加学生にその場で工場見学を疑似体験してもらいました。

4-5.秋田県仙北建設業協会採用活動ポスター(AR)

秋田県仙北建設業協会採用活動ポスター

引用:COCOAR

秋田県仙北建設業協会の採用ポスターにAR機能が搭載されています。ポスターにARアプリをかざすと建設業協会のPR動画が流れ、リンクで会社案内の電子ブックに誘導。

建設業界の採用が厳しく、なかなか良さが伝わらない悩みがあったため、ポスターだけでは伝わらない魅力を動画で見せています。


▶︎▶︎引用:COCOAR

4-6.システムデザイン 採用パンフレット(AR)

システムデザイン 採用パンフレット

引用:COCOAR

設計、開発、運用、保守までトータルに行うシステム会社の新卒採用向けパンフレットにAR機能が付いています。
先輩インタビューのページにスマートフォンをかざすと、インタビュー動画が再生されます。紙面や文字だけでは伝えられない社員の雰囲気を伝えることができます。

▶︎▶︎引用:COCOAR

4-7.中京テレビ 会社説明会(メタバース)

中京テレビ(メタバース会社説明会)
出典:中京テレビ

中京テレビはメタバースを活用した取り組みを積極的に行なっており、会社説明会もメタバース空間で実施しました。

就活生が本音で質問や悩みを相談できる場の提供を目指し、社員への質問に対する心理的ハードルを下げるためにアバターを使って匿名性を担保。

合計200名の定員の中、全国各地から約2倍の応募があり、参加者の満足度は95%という高評価の就活イベントとなりました。



▶︎▶︎中京テレビ(メタバース会社説明会)の詳細はこちら

4-8.CAREER THEATER 2022 合同説明会(メタバース)

CAREER THEATER 2022
出典:PRTIMES

日本最大級のキャリア教育支援NPO法人エンカレッジは、2022年5月7日(土)、8日(日)に開催した「CAREER THEATER2022」をメタバース空間で実施。

参加者は映画館とイベント会場が組み合わさったような非日常空間で、キャリア講演を聞いたり、興味のある企業ブースを回ったりと、オフラインの合同説明会のように過ごしました。

こちらの空間はイベント以外でも、企業の内定者イベントや就活相談会などの様々な場面で活用するようです。

▶︎▶︎CAREER THEATER 2022 プレスリリースはこちら

4-9.株式会社On’yomi 面接(メタバース)

株式会社On’yomi(メタバース面接)
出展:PRTIMES

PR・コミュニケーションエージェンシーの株式会社On’yomi(オンヨミ)は、2022年の採用活動において、従来の対面面接、Web面接に加え、メタバースで実施するメタバース面接を開始しました。

アバター同士で会社説明や採用面接を行い、オフラインよりも空間的自由度が高く、Web面接よりも密なコミュニケーション環境の確立を目指して、メタバースを活用しています。

同社のコンセプトである「⽣活者が動く”新しい価値観”を創る」を体現するような取り組みの一つです。



▶︎▶︎株式会社On’yomi プレスリリースはこちら

4-10.荏原製作所 インターンシップ(メタバース)

荏原製作所(メタバースインターンシップ)
出典:荏原製作所

ポンプメーカーの荏原製作所は、2024卒向けインターンシップをメタバース空間で行いました。選考に通過した約50名の学生がアバターとなり、メタバース内でディスカッションとプレゼンテーションを伴うグループワークが行われました。

参加した学生からは、「オンラインミーティングの環境とは異なり、アバターを使用することで参加者同士の距離感が近く、緊張せずにワクワクしながら参加できた」「アバターを使用することで可視的な違いによる先入観が無いため、スムーズに会話ができ意見を言いやすい環境だった」といった感想が寄せられたそう。

同社は今後もメタバースを活用し、様々なスキル・経験を持った社員が繋がり、イノベーションを加速させられる組織作りを行なっていくそうです。

▶︎▶︎荏原製作所 ニュースリリースはこちら

5.まとめ

XRを活用した採用活動は、候補者の体験価値を高めるだけでなく、ミスマッチ防止やコスト削減など多くのメリットをもたらします。競合他社と差別化を図り、競争力を高めることで優秀な人材の獲得にも貢献することでしょう。

VRtipsの運営元・リプロネクストでは、VR/AR/メタバースを活用した採用コンテンツの企画・制作・開発を行っております。「採用にこんな課題を感じている」「候補者に魅力を届けるには何がいいのだろう」など、アイデアの段階からお気軽にご相談ください。

「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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