- 2023/03/09
- 2024/04/11
VR面接練習とは?メリットや導入事例、VR就活イベントをご紹介
オンライン化が進んだことにより、選考時の面接もパソコンやスマホの画面越しに行われるようになりました。それに伴い最近は、VRコンテンツが面接練習に導入されはじめています。
「VRコンテンツを用いた面接練習とはどのようなもの?」
「導入するメリットや活用事例を知りたい」
このような疑問を解決するため当記事では、VRを用いた面接練習の詳細や事例などをまとめてご紹介いたします。
新しい面接練習の形を知りたい方はぜひ、参考にしてください。
目次
1.VRを活用した面接練習とはどのようなもの?
VRは360°自由に映像を見渡すことができ、まるでその場にいるような体験が味わえます。面接練習にVRを活用することで、仮想空間上に面接官が現れるので、より本番に近い形の緊張感で練習に臨めます。
また、VR面接練習はオンライン上で取り組めるので、24時間いつでも好きな時に練習できます。場所も選びません。
「オンライン上であれば面接練習動画もあるのでは?」と思うかもしれませんが、映像を通すと視聴者になりがち。つまり受け身になりやすく、せっかくの練習が効果を果たさないのです。
一方VRは、同じオンライン上でもよりリアルに近い臨場感と没入感があるので、真剣に練習に臨めます。
2.VRを面接練習に活用するメリット
VRを面接練習に活用するメリットは3つあります。
- 緊張感、臨場感を届けられる
- 何度も繰り返し見られる
- コスト削減につながる
でそれぞれ説明していきます。
2-1.緊張感、臨場感を届けられる
面接に慣れていない学生は、本番に臨むと緊張し、自身の魅力を発揮することができません。だからこそ練習が必要なのですが、動画でレクチャーをすると参加者はつい”視聴者”になりがちで、緊張感は生まれません。
しかしVRは、実際に面接を受けているような”疑似体験”を届けることができます。
また、視線を360°自由に動かしながら体験することで臨場感を高められるので、動画よりもリアルな面接練習を行うことが可能になります。
2-2.何度でも繰り返し見られる
VRコンテンツは何度も繰り返し見ることが可能です。対面式の面接練習は時間や回数に制限があるため、納得いくまで練習できないこともあります。
しかしVRを活用することで、就活生が何度でも練習できます。
面接が苦手な方は、臨場感をもって苦手箇所を練習に取り組めるため、通常の練習動画よりも得られる効果が大きいでしょう。
2-3.コスト削減につながる
一般的な対面式の面接練習では指導員が必要です。しかしVR面接では指導員の確保が不要なので、コストの削減が見込めます。
また、一度作成したVRコンテンツは繰り返し利用できるため、指導員が不在でも就活生は好きな時に面接練習が可能。これにより、対面式の面接練習を何度も繰り返す必要がなく効率も向上します。
4.VRを使った面接練習の事例
VRを使った面接練習のメリットをご紹介してきましたが、ここからは事例をご紹介していきます。
- 東京女子大学
- doda(デューダ)
- 南カリフォルニア大学
では、それぞれご紹介していきます。
4-1.東京女子大学
東京女子大学では、日本で初めて就職活動支援にVRを活用した採用面接体験動画を導入しました。
面接担当者との対話の不安や、面接の苦手意識を軽減でき、質疑応答のブラッシュアップや本番前の確認にも利用可能。
練習の際、学生は一次・二次・最終面接を想定した動画を各自の活動に合わせて視聴します。またコンテンツを追加することで、変化するトレンドに柔軟に対応できるため、より実践的かつ効果的な支援が可能になります。
▶︎▶︎東京女子大学 VR面接トレーニング詳細ページはこちら
4-2.doda(デューダ)
dodaのVR面接は「未来の面接プロジェクト」の一貫で取り組まれており、面接が苦手な人向けのサービスです。
面接官は坂本龍馬で、自分が面接中に発する声から感情値を分析し、面接官の態度やストーリーが変化していきます。面接終了後には、自分にオススメの職能タイプが5タイプの中から診断されます。
自分に合った職能タイプを教えてくれることも含め、就職活動・面接練習の一歩目としてオススメです。
▶︎▶︎doda 未来の面接プロジェクト公式ページはこちら
4-3.南カリフォルニア大学
南カリフォルニア大学が開発したVR面接トレーニングです。アメリカの退役軍人の再就職支援に活用されています。
面接を受ける退役軍人のそばにキャリアカウンセラーが立ち、キャリアカウンセラーがシステムを操作します。キャリアカウンセラーによって面接官の人種、性別、性格などが設定され、質問や反応も選択されます。
バーチャル面接官は人間のようなリアルな仕草をするのですが、あえて「この面接官は本物ではない」と認識できるデザインにされています。
これにより脳は強いストレスを感じつつも、失敗してもいいというリスクの低さを認識しながら、面接練習が行えるのです。
▶︎▶︎南カリフォルニア大学 VR面接トレーニングの詳細はこちら
5.VRを使った面接練習はこのような方法も
事例を紹介しましたが、VRを使った面接練習にはまだまだ活用方法があります。
ここでは、活用アイデアをご紹介していきます。
5-1.就職相談室にVRゴーグルを設置
面接トレーニンング用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を設置することで、相談員の方が不在の場合でも面接練習を行うことができます。
VRコンテンツはHMDを装着するだけで臨場感が高まります。相槌の打ち方や礼の仕方といった、面接時の動作も行いながらの練習が効果的なので、動作のしやすいゆとりのあるスペースを用意すると良いでしょう。
5-2.学生にVRゴーグルを配布
就活中の学生にVRゴーグルを配布することで、自宅で何度も練習を行うことができます。VRゴーグルは学内に大量設置することが難しく、全員が練習することができないことが考えられます。
しかし段ボール製や紙製のVRゴーグルは導入コストが低く、多くの学生に配布することが可能。このように配布する場合は、ヘッドバンド付きの簡易的なVRゴーグルがオススメです。
▶︎▶︎関連記事:VRゴーグル制作会社おすすめ5選!ノベルティやオリジナルグッズに活用
6.VRは就活にも導入され始めている
ここまでVRでの面接練習についてご紹介してきましたが、実はVRは就活にも導入され始めているのです。ここでは、その事例をご紹介します。
- 第一生命「DL VR-FESTA」
- ダイヤモンド LIVEセミナーVR
それぞれご紹介します。
6-1.第一生命「DL VR-FESTA」
第一生命が開催した「DL VR-FESTA」は、VR空間で開催された就活イベントです。
就活生はアバターを選んで参加し、チャットやボイスチャットで他の就活生や第一生命の社員と会話することができます。さらには講座や講演、座談会もVR空間で開催されました。
オンラインイベントであれば、全国どこからでも参加できますし、VRを用いることで通常のオンラインイベントとは一味違った内容を提供できそうです。
▶︎▶︎DL-VR FESTAの公式ページはこちら
6-2.ダイヤモンド LIVEセミナーVR
「ダイヤモンド LIVEセミナーVR」はVR空間で開催された業界・企業研究セミナーです。
就活生はVR空間の中で自由に企業ブースに訪問することができ、そのブースで会社説明会が行われます。
オンラインイベントのため、スマホもしくはPCがあれば、全国どこからでも参加することができるイベントでした。オンラインであれば会社説明会を低コストで開催できるので良いですね。
▶︎▶︎ダイヤモンド LIVEセミナーVRの公式ページはこちら
7.まとめ
VRの可能性は今後さらに広がっていくため、面接・就活対策の形も大きく変わっていくかもしれませんね。
今回ご紹介した活用方法も効果的ですので、VRの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
VRtipsを運営しているリプロネクストでは、面接トレーニングのVRやメタバース活用について企画から開発までサポートしています。「こんなコンテンツは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスでVRコンテンツや段ボール製VRゴーグルを活用したいという方は、
お気軽にご相談ください。