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  • 2023/02/08

農業でのVR活用方法とは?メリットや事例を紹介

農業就業人口の減少や、若者の農業離れ、生産性向上、食品の安全性など、農業にはさまざまな課題があります。

そんな中、採用や広報、研修などさまざまな課題解決に役立てられているものの一つにVRがあげられます。

この記事では農業分野でのVR活用方法やメリット、実際の事例をご紹介します。

1.農業分野でVRを活用するメリット

まず最初に、農業分野でVRを使うことによるメリットをご紹介します。

  • リアルな雰囲気を伝えられる
  • いつ、どこにいても体験してもらえる
  • 人件費等コストの削減
  • 天候や時期に左右されずに使える

1-1.リアルな雰囲気を伝えられる

VRでは「この農産物はどんな場所で、どんな人が作っているのか」「どんな想いで作っているのか」というような背景を伝えられます。360°映像として写真や動画よりも多くの情報を伝えられるので、実際にその場にいるかのような体験ができるのです。

動画は視聴するという受け身の行動であるのに対し、VRコンテンツは自分自身で見たい方向を決める能動的なアクションが可能になるので、記憶に残りやすいコンテンツです。

1-2.いつ、どこにいても体験してもらえる

VRを活用した農業体験は、オンライン上で24時間365日アクセス可能です。場所の制限もなく、インターネット環境が整っていればどこからでも見ることができます。

リアルな農業体験の場合は日程が決まっていたり、遠方の方は訪れるのが難しい場合もあります。予定が合わずに見学を断念する方もいるでしょう。

しかしVRを使ったコンテンツはこのような心配をすることなく、好きな場所・タイミングで見てもらえるので潜在層と接点を持つきっかけにもなり得ます。

1-3.人件費等コストの削減

現地の農業体験は案内などの人件費に加え、機械の稼働にその都度コストがかかります。

しかしVR農業体験であれば、臨場感はリアルなままに一度コンテンツを制作すれば何度でも繰り返し利用可能です。これにより、人手不足の中でも効果的なプロモーションが可能に。


また、制作の初期費用はかかりますが、人件費や運営費等のコストが削減できるので、長期的に見てコストパフォーマンスが高いのも魅力です。

1-4.天候や時期に左右されずに使える

農業は、天候に大きく左右される分野です。多くの法人で、農業体験を受け入れる時期は特に忙しい時期であることが多く、逆に比較的手が空いている時期は農作物がなく、来てもらっても見せるものや体験してもらえるものがないというジレンマを抱えています。

VRであれば、天候や時期は関係なく、一番見せたい時期をPRすることが可能です。

2.農業分野でのVR活用方法

VR技術は、農業分野のどんなシーンで役立つのでしょう。以下に例をご紹介します。

  • 広報活動・プロモーション
  • 採用
  • 研修・教育
  • 商談・販促

2-1.広報活動・プロモーション

農業のリアルを知ってもらうために、VRを使ったプロモーションが注目されています。

VRは、サイトやSNSだけでは伝えきれない臨場感や没入感を届けることが可能。例えば、「VR農業体験」を公開することで農業がどんな仕事なのかを疑似体験として訴求し、具体的なイメージを届けられます。

農場に足を運んで農業体験するのはハードルが高いという人も、VRであればいつ・どこからでも体験できるので、「次は現地に行ってみたい」といった集客効果も期待できるでしょう。

また、ブランドアピールにも効果的です。産地の自然環境をVRで360°伝えることで、安心感や信頼感の醸成に繋がることでしょう。

2-2.採用

採用時のミスマッチは、どの業界でも課題に挙げられています。その原因となりやすいのが“イメージとのギャップ”です。

そこで、働いている人や仕事場のリアルな雰囲気をVRコンテンツにすることで、実際の仕事に近い体験ができます。納得して入ってもらうことができれば、イメージの違いによるミスマッチを減少できます。

2-3.研修・教育

農業の研修・教育を行うには、以下のようなハードルがあります。

  • 農業は年間を通して作業があるため、繰り返し足を運ぶ必要がある(畑づくり・種まき・生育・収穫など)
  • 作業が発生するタイミングが読めないことがある(家畜の出産など)
  • 早朝の収穫など、団体で見学・体験するには難しい時間帯の作業がある

そんな時に役立つのが、教育用VRコンテンツ。スケジュール調整が難しい場合も、一度VRコンテンツとして保存しておくことで、疑似体験として実践的な学習が可能です。

また、VRコンテンツは一度制作すれば繰り返し使用可能。授業や研修の度に新しく作り直す必要もなく、指導者による“指導内容のズレ”も解消されるでしょう。

2-4.商談・販促

オンライン・オフライン問わず商談や販促のシーンでもVRが活躍します。
農業法人であれば「VR農業体験」で農作物が作られる過程や生産者の思いを届けることで販促に活用できます。

また、農機具メーカーの場合、対面型の展示会では大型の農機具の持ち込みが困難ですが、「VR農機具体験」を用意して疑似体験をしてもらえば、認識のすりあわせがスムーズになることでしょう。
また、バーチャル展示会をオンライン上で開催すれば、国内だけでなく海外へのアプローチとしても効果的です。

3.農業分野におけるVR活用事例5選

それでは、実際に農業分野でVRを活用している事例を見てみましょう。ここでは、5つの事例を集めました。

  • 農業・農村体験動画コンテンツ/農林水産省
  • VR収穫体験/深作農園有限会社
  • なしの剪定作業体験/栃木県
  • 農機具VR展示会/ヤンマーアグリジャパン株式会社
  • 農業機械のVR研修/下伊那農業高校

3-1.農業・農村体験動画コンテンツ/農林水産省

農林水産省は、農業・農村についての理解促進に向けてVR体験動画コンテンツを公開しています。
YouTubeに公開されている360°動画なので、誰でも気軽に農業の疑似体験ができます。

ドローンを使った上空からの様子や田植え機に乗っているかのような景色は、普段味わうことができないので、新たな発見につながりそうです。

▶︎▶︎農林水産省 農業・農村体験動画コンテンツはこちら

3-2.VR収穫体験/深作農園有限会社

VRメロン狩り
出典:SMART AGRI

茨城県にある深作農園有限会社は、VR映像を通してメロン収穫の疑似体験ができる「VRメロン狩り」を無料公開しました。

コロナ禍でメロン狩りに来られなくなった方にも、現地でしか味わえない景色や雰囲気を楽しんでほしいとの思いから企画。農家さん自ら収穫ポイントなどを伝え、目の前で説明を受けているような気持ちを味わえるコンテンツです。


▶︎▶︎深作農園有限会社 VRメロン狩りページはこちら

3-3.なしの剪定作業体験/栃木県

栃木県は、県内で農業を学ぶ高校生の農業に対する関心を高め、就農意欲を喚起することを目的に「次世代デジタル農業教育」の推進に取り組んでいます。

その一環として、高校生の授業の中でVR教材を使った「なしの剪定作業体験」を行いました。
「動画を見る」「話を聞く」などの受動的な学びではなく、VRで疑似体験することで、業務の理解促進と就職後の具体的なイメージにつながることでしょう。


▶︎▶︎栃木県 報道発表ページはこちら

3-4.農機具VR展示会/ヤンマーアグリジャパン株式会社

ヤンマーアグリジャパン オンライン EXPO2021 WWINTER 画面

農業機器の販売・メンテナンスを行なっているヤンマーアグリジャパン株式会社は「ヤンマーアグリジャパン オンライン EXPO2021 WINTER 」にて、360°バーチャル展示会を開催しました。

展示会会場はフルCGで制作されており、会場へ進むと、機材の種類ごとにブースが開設されています。

機材コーナーには、さまざまな製品が並んでおり、製品の詳細や紹介動画を見ることも。

商品が並んでいるだけでなく、サポート・メンテナンスコーナー、さらにはオンライン商談への導線もあるので、見込み顧客との接点づくりに繋がるでしょう。


▶︎▶︎ヤンマーアグリジャパン オンライン EXPO2021 WINTER 特設サイトはこちら

3-5.農業機械のVR研修/下伊那農業高校

下伊那農業高校 VR体験 イメージ
出典:南信州新聞

長野県の下伊那農業高校は、VRを使って農業機械の安全利用を学ぶ授業を行いました。
農業機械を操作しているような感覚で、利便性と危険性の両方を疑似体験できます。

危険を伴う研修も安全に実施できるのがVRの魅力。刈払機の危険性を学んだ生徒は「安全に気をつけながら楽しく作業したい」とコメントしていました。


▶︎▶︎南信州新聞 記事はこちら

5.まとめ

リアルを届けられるVRは、農業分野の採用や人材育成、そしてPRツールとして幅広く活用できます。VRを活用することで、これまでできなかったことや困難だったことが可能になるケースもあります。

通信環境やデジタル技術が進化していく中、これからの時代に有効なコンテンツとして注目してみてはいかがでしょうか。

VRtipsを運営するリプロネクストでは、農業分野でのVR/AR活用に関して企画から制作までをサポートしております。導入をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

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