- 2022/07/26
- 2024/04/11
バーチャルショップとは?導入メリットや作り方、活用事例12選をご紹介
オンラインでもリアルに近い買い物体験ができるとして、VR/360°技術を活用したバーチャルショップがここ最近で数を増やしています。
この記事は
「オンラインでの売り上げアップを図りたい」「オンラインの集客を伸ばしたい」とお悩みの方に向け、バーチャルショップの仕組みや導入メリット、活用方法の参考になる事例をご紹介します。
目次
1.バーチャルショップ(バーチャル店舗・仮想店舗)とは?
バーチャルショップとは、VRや最新3D技術を使ってオンライン上に仮想店舗を出現させ、そこでショッピング体験を届けるコンテンツです。
オンライン上にあるからこそ、アイテムの詳細情報を動画で伝えることができるなど自由度が高いのが魅力。さらにECサイトへと誘導し、ワンストップで商品を購入してもらうことも可能です。
インターネットの普及により、1990年代半ばから日本でもオンラインショッピングが増えましたが、多くは写真とテキストを見て購入を決める”モノの消費”でした。
対して、バーチャルショップはお客様がお店で買い物をするのと同じように店舗を歩くような気分で商品を眺め、購入ができる”新感覚の体験型サービス”なのです。
2.バーチャルショップを導入する5つのメリット
それでは実際にバーチャルショップを導入した際のメリットは何でしょうか。実店舗やECサイトと比較して、バーチャルショップを構えるメリットをお伝えします。
- 24時間365日の店舗体験
- お店の雰囲気や世界観を届けられる
- 商品のサイズ感、特徴を伝えやすい
- 動画・写真の埋め込みなど自由度が高い
- 人件費・家賃等のコスト削減
2-1. 24時間365日の店舗体験
バーチャルショップを構えるメリットとして、24時間365日お客様に利用してもらえるという点があります。
ECサイトもいつでもアクセスすることができますが、店舗で買い物をしているような気分を味わうことはできませんし、実店舗を常時オープンするというのはコスト面を考えると難しいですよね。
対してバーチャルショップはお客様の好きな場所で、好きな時間に店舗体験をしてもらうことができます。さらに、実店舗に行けない遠方のお客様にもアプローチができます。
2-2.お店の雰囲気や世界観を届けられる
バーチャルショップは実店舗と同じように、内装や什器、デジタルサイネージなどの空間演出、商品の陳列などの細かい部分も表現することができるので、お店の雰囲気や世界観をオンライン上で届けることが可能です。
ブランドの世界観と共に商品を訴求したいと、空間演出を大切にしているショップが多く存在しますが、バーチャルショップはそのようなショップイメージをダイレクトに届けることができます。
2-3.商品のサイズ感、特徴を伝えやすい
仮想空間に商品を陳列することで、ECサイトに掲載するよりもサイズ感・特徴を伝えやすいというメリットもあります。
例えばインテリアショップの場合、実際のショップにレイアウトされている状態を伝えることで、他の商品と比べた際のサイズ感が一目で分かります。
2-4.動画・写真の埋め込みなど自由度が高い
バーチャルショップは、実際に店舗を歩いているように移動をしながらショッピングができるのが特徴ですが、商品のより詳細な情報を届けるために動画や写真を挿入し、商品の魅力を多角的に伝えることができます。
アパレルであれば着こなしの動画を紹介したり、コスメであればメイクアップ動画を見せることも可能です。
2-5.人件費・家賃等コストの削減
実店舗を構えるとなると、スタッフの人件費や家賃などのコストが掛かってきますが、バーチャルショップならばそうしたコストを抑えることができます。
またポップアップショップのような期間限定出店も、バーチャルショップとして再現することで場所やスタッフを確保せずにPRを続けることができます。
3.バーチャルショップの作り方
ここではVRtipsを運営しているリプロネクストでのバーチャルショップの制作フローについてご紹介します。弊社では空間を3Dスキャンし、オンライン上にリアルなショップを再現しています。
3-1.撮影
事前のヒアリング・お打ち合わせを経て、空間の撮影を行います。より臨場感を出したいという場合は、実際にスタッフの皆さんに撮影に参加いただく場合もあります。
3-2.編集
動画の埋め込みやECサイトへのリンク・商品説明文の挿入など、お客様のご要望に応じて編集いたします。
3-3.納品・フォロー
ご要望に合わせて最適な方法をご案内いたします。ご希望があれば、公開後の活用方法などもサポートさせていただきます。
4.バーチャルショップの活用事例11選
ここからはバーチャルショップの活用方法を知るための最新事例11選を紹介します。
現在は、実在する店舗をバーチャル空間に出現させるスタイルが事例として増えています。日本国内の事例に絞って見ていきましょう。
4-1.資生堂【コスメブランド】
こちらは有名コスメブランド「資生堂」。2020年7月31日に旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」を銀座にオープンし、同時に実写VRを活用したバーチャルストアを開店しました。
1階はメイクアップアイテムが中心で、アイテムをクリックすれば購入ページを確認でき、動画をクリックすると実店舗に設置されているデジタルテスターの様子がわかりやすく表示されます。
2階にはスタッフも登場していて、メイクアップ体験を中心としたサービスが受けられるということがわかります。
オンライン上で実店舗の雰囲気を体験してもらうことは安心感や期待感に繋がり、来店を促すという効果も期待できます。
▶︎▶︎「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」バーチャルストアページは
4-2.リビングハウス【インテリア】
国内25店舗のインテリアショップを運営する「リビングハウス」のバーチャルショップ。実店舗を撮影し、ありのままをバーチャルショップにした事例です。
商品についたアイコンをクリックすると価格やサイズが分かり、さらにオンラインショップに遷移して商品を購入することもできます。写真を見るだけでなく、バーチャルショップで見ることで実際に配置したイメージがつきやすいですね。
また画面左下には「測定モード」という定規型のアイコンがあり、空間の広さや家具の大きさを測ることもできます。
▶︎▶︎「リビングハウス」バーチャルショップページはこちら
4-3.KARE【インテリア】
ドイツ・ミュンヘンのデザイン家具・雑貨ブランドの「KARE(カレ)」青山店のバーチャルショップです。5階建のフロア全てを歩くように商品を見ることができます。
個性豊かなアイテムを豊富に揃えており、こうしてバーチャルショップで空間を体験することで、他アイテムとの合わせ方などコーディネートの参考にもなります。
▶︎▶︎「KARE」バーチャルショップページはこちら
4-4.ellesse TOKYO【スポーツブランド】
イタリア発祥のスポーツブランド「ellesse(エレッセ)」のバーチャルストア「ellesse TOKYO」がオープン。
サイトでは商品をクリックすると詳細ページに遷移し、価格やサイズ、着用イメージを知る事ができます。商品の情報は細かく知りたいところですが、バーチャルストアではお店にいるような感覚で自分のペースでゆっくり見ることができますね。
▶︎▶︎ellesse TOKYO」バーチャルストアページはこちら
4-5.ポアール・デ・ロワ【アイス専門店】
産地直送の厳選フルーツを使ったワンランク上のプレミアムアイス専門店「POIRE des rois GINZA(ポアール・デ・ロワ・銀座店)」が、バーチャル店舗として移転・リニューアルオープンをしました。
素晴らしい農産物の魅力をお客様に届けたいとの思いから、店内には生産者のインタビュー動画が掲載されています。ただ商品を購入する場ではなく、ブランドの世界観を届けたいという思いの伝わるバーチャルショップです。
▶︎▶︎POIRE des rois Virtual Shopページはこちら
4-6.ワコール【女性用衣料】
インナーウェアブランドのワコールでは、2021年春夏のコレクションを「ワコールバーチャルショップ」にて展示しました。気になる商品をタップすると詳細情報を見ることができ、そのまま購入することができます。
また、からだの悩みなどに関する動画コンテンツが公開されていたりと、バーチャルショップならではの見せ方で商品の魅力を届けています。
現在は公開が終了していますが、内容に関する詳細は下記リンクからご覧いただけます。
▶︎▶︎ワコール バーチャルショップの詳細はこちら
4-7.ルイジボレッリ【アパレル】
イタリアのシャツブランド「LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)」の日本旗艦店のバーチャルストアです。外観から始まり、実際に店舗へ入店するようなワクワク感を味わうことができます。
商品に付いたタグは商品購入ページに移動することができ、レジ前にある3つのアイコンからは、ブランドムービー、インスタグラム、さらに今後スタッフと会話ができるサービスが開始される予定です。
商品ができるまでのムービーも埋め込まれており、ブランドストーリーを全体から感じられるバーチャルショップです。
▶︎▶︎「LUIGI BORRELLI TOKYO」バーチャルストアページはこちら
4-8.リグナ株式会社【インテリア】
家具・インテリアの販売を行う「リグナ株式会社」は、オンラインショップでバーチャルショールームを公開しています。
公開されているのはショールーム「リグナテラス東京」。3Dデータを活用した高画質画像で撮影されており、実際の店舗に訪れた感覚でショッピングを楽しめます。また、気になる商品をクリックするとECサイトに移り、そこから購入することもできます。
実店舗を撮影orCGで再現することで店舗内を表現することができ、実際に買い物に訪れた感覚でリアルなショッピングが楽しめます。
▶︎▶︎リグナ株式会社 バーチャルショールームページはこちら
4-9.SABON【コスメ】
コスメブランド「SABON」は、2020年10月29日(木)~12月25日(金) 期間限定でバーチャルショップを開設。
ショップ内に並んでいる商品はクリックすると閲覧・購入ができ、自宅からでもショッピングを楽しめます。内装はクリスマスを連想させるデザインでまとめられ、期間限定ショップのワクワク感も表現されています。
▶︎▶︎SABON バーチャルショップページはこちら
4-10.株式会社Gugenka【バーチャルショップ】
VRなどの先端コンテンツを活用したサービスを展開するクリエイティブスタジオ「株式会社Gugenka」は、2020年3月21日(土)〜4月26日(日)に「Gugenkaバーチャルショップ」をオープン。フロアはCGで制作され、スタッフや参加者はアバターとして入場し、グッズ購入や交流を楽しみました。
デジタルフィギュアの展示やアバター同士の交流はCGで制作された仮想空間ならではですね。今後も完全CGのバーチャルショップが増えていくかもしれません。
▶︎▶︎Gugenkaバーチャルショップ 詳しい情報はこちら
4-11.新潟アルビレックスBB【スポーツチーム】
最後に紹介するのは、Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「新潟アルビレックスBB」のオフィシャルバーチャルショップです。こちらは、VRtipsの運営元・リプロネクストが制作を担当しました。
バーチャルショップには2020-2021シーズンのオフィシャルグッズが掲載されており、各商品のボタンをクリックすると詳細情報を見たり、ECサイトで購入をすることもできます。
またショップ内には同チームの池田雄一選手、佐藤公威選手がいて、見る位置を変えると選手のポーズまで変化するのは見ていて楽しめるポイントの一つです。選手隣にあるボタンをクリックすると、動画でコメントを見ることも!
24時間好きな時にグッズを見たり、選手を身近に感じられるのはバーチャルショップならではの魅力だと思います。
5.バーチャルショップはアバター店員が接客してくれる?
2021年8月に開催された「バーチャルマーケット6」に参加した株式会社ビームスは、バーチャルショップの中でバーチャルスタッフによる接客を導入したことで話題となりました。
こちらは実写ではなく、リアリティを追求した3DCGの空間。総勢40名程のBEAMS社員が交代でショップスタッフのアバターを操作し、店内を案内したようです。
バーチャル空間といえど、スタッフとリアルタイムに会話をしながら店内アイテムを見て回ることは、お客様にとって新たな店舗体験となったのではないでしょうか。
6.まとめ
バーチャルショップの事例を見てみると、店舗のような空間体験×オンラインで商品購入という実店舗の魅力とECサイトの手軽さを合わせ持った新たなショップの形であることがわかりました。
今はインターネットショップが普及しオンラインで手軽に買い物ができる時代ですが、やはり店舗で実際に商品と出会う体験を大切にしているお客様も多くいます。
そうした中、店舗を忠実に再現したバーチャルショップというカタチは、これからの時代にマッチしたサービスとなるでしょう。
VRtipsを運営するリプロネクストでは、バーチャルショップの企画から制作までをサポートしております。導入をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスでVRコンテンツや段ボール製VRゴーグルを活用したいという方は、
お気軽にご相談ください。