- 2023/06/01
- 2024/04/11
【百貨店×VR】活用方法やメリット、最新事例5選を紹介
現在、様々な業界で業務改善や顧客サービスへの活用が進んでいるVR技術。その流れは百貨店業界も例外ではありません。
この記事では、百貨店がVRを活用するメリットや活用シーン、さらに最新の事例までをご紹介します。
上手く活用することで、業務効率化・販売力アップなどの効果をもたらすVRの可能性を探っていきましょう。
目次
1.百貨店がVRを導入するメリット
まずは、百貨店がVRを導入するメリットをご紹介します。
- 店舗のリアルな魅力を届けられる
- いつ・どこからでも体験してもらえる
- Webサイト/SNS/店頭/イベントなど幅広く活用できる
1-1.店舗のリアルな魅力を届けられる
VRの大きな特徴は、何といっても疑似体験を届けられることです。文字や写真・動画のような受動的な情報と比べ、体験として能動的な情報を届けられるので、施設や商品の魅力をダイレクトに伝えられます。
1-2.いつ・どこからでも体験してもらえる
実店舗の場合、「遠方から来てもらえない」「営業時間と生活スタイルが合わずに来てもらえない」という物理的な事情で、顧客との接触機会を逃してしまうケースがあります。ですがVRであればバーチャルショップ(VRショップ)を通して、遠方に住んでいる顧客にも店舗体験を届けられ、潜在顧客へのアプローチや販売力強化が期待できるでしょう。
また、オンラインだからこそ24時間365日アクセス可能な状態にすることもでき、ユーザーのタイミングでコンテンツを体験してもらえることはリーチ拡大の可能性も広がります。
1-3.Webサイト/SNS/店頭/イベントなど幅広く活用できる
VRコンテンツは、様々な場面で活用ができます。
例えば、広報・集客向けのVR動画・バーチャルショップをWebサイトに埋め込むことや、店頭やイベント時にVRヘッドセットを用意し、お客様へのプロモーションコンテンツとして提供することもできます。
2.百貨店のVR活用方法
続いては、百貨店におけるVR活用はどのようなものがあるのかを具体的に見ていきましょう。
- プロモーションVR動画
- バーチャルツアー
- バーチャルショップ(バーチャルストア)
- 人材育成・研修
2-1.プロモーションVR動画
施設・商品・イベントのプロモーションに動画を使うケースは多いですが、VR動画にすることで臨場感あふれる映像体験を届けられます。
例えば、商品を実際に目の前にしているような体験や、ブランドストーリーをVRで表現し、顧客の感情や情緒に訴えるような感動体験を届けることも可能に。
印象的な動画コンテンツとして、商品やブランドに対する愛着や興味を高める効果が期待できます。
2-2.バーチャルツアー
百貨店の店内や特定のエリアをバーチャルツアーとして提供することで、オンライン上で360°店舗内の様子を案内することができます。
顧客は自宅から店舗の様子を見ることができるので、事前の情報収集としてはもちろん、実店舗への誘客効果も期待できます。
2-3.バーチャルショップ(バーチャルストア)
上記で紹介したバーチャルツアーをECと連携、もしくは商品購入機能をつけることでバーチャルショップとして活用できます。
オンライン上なので、動画・BGM・写真・3Dモデルなどの埋め込みの自由度が高いのが特徴。また、家賃や人件費等のコストがかからず実店舗よりも大幅にコスト削減ができます。
バーチャルショップについては、以下の記事で詳しく説明しているのでこちらも参考にしてください。
▶︎▶︎関連記事:バーチャルショップとは?導入メリットや作り方、活用事例12選をご紹介
2-4.人材育成・研修
人材育成・新人研修にVRを導入するケースもあります。動画のように受動的なものではなく、実務のトレーニングとして体験型研修を実施できます。
VRを活用することで、
・同じ研修を何度も繰り返し使える
・指導人員を削減し、教育者の負担軽減
・研修会場、準備、移動等のコスト削減
などのメリットが考えられます。
▶︎▶︎関連記事:【VR×企業研修】効果やメリットは?12の最新事例や導入費用を紹介
3.百貨店のVR活用事例5選
最後に、百貨店におけるVR活用事例をご紹介します。
- 伊勢丹
- 高島屋
- 東急百貨店
- 西武・そごう
- 阪急阪神百貨店
3-1.伊勢丹
三越伊勢丹は、スマートフォン向けアプリで「仮想伊勢丹新宿店」を公開しています。デパ地下フードやファッション、ギフトなど様々なショップが出店するバーチャルショップ。実際に販売されている商品がメタバース空間にも並んでおり、そのままオンラインストアで購入ができます。
また、伊勢丹のショッピングバック柄のワンピースなどアバターファッションを楽しむアイテムも用意。
スマートフォンからアクセスして、24時間365日伊勢丹の買い物気分を味わえます。
▶︎▶︎「REV WORLDS」仮想伊勢丹新宿店 公式サイトはこちら
3-2.高島屋
出典:WWD
高島屋日本橋店は、2018年に家具売り場にてVRを使った仮想の売り場「タカシマヤ VR インテリア ギャラリー」をオープン。12部屋の仮想空間を用意し、売り場やパンフレットだけでは伝えきれない家具やインテリアのイメージを共有しました。
リアルに体験をしてもらうことで、購買意欲を高める狙いがあります。また、VR空間だからこそ、実店舗には配置しきれない家具やイメージも、物理的な制約なく届けることができます。
▶︎▶︎引用:WWD
3-3.東急百貨店
出典:PRTIMES
VRコンテンツを開発しているビービーメディア株式会社は、東急百貨店 吉祥寺店と共同で最新のAR・VRを体験できるイベント「くままとなっくのデジタル夏まつり」を開催しました。
こちらは親子向けの体験型イベントで、VR技術を使ったホラーゲームや、チョコボールの製造過程をキョロちゃんとVRで見学できるバーチャル工場見学のコンテンツを用意。
催事のコンテンツとしてVRを活用した事例です。
▶︎▶︎引用:ビービーメディア株式会社 プレスリリースはこちら
3-4.西武・そごう
出典:PRTIMES
西武・そごうが運営しているコスメ情報サイト「Kireidepart」にて、2021年6月〜8月まで期間限定でバーチャルストアがオープン。
23ブランドのUVケアアイテム30点をまとめて見ることができ、気に入ったアイテムはそのまま公式ショッピングサイト「e.デパート」で購入できます。
中には、商品をクリックすることで仕様が確認できるアイテムもあり、ECサイトの手軽さと実店舗のような実在感を感じられるバーチャルショップが提供されました。
▶︎▶︎引用:株式会社そごう・西武 プレスリリースはこちら
3-5.阪急阪神百貨店
出典:バーチャルマーケット
阪神百貨店は、メタバース上で行われているVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」にバーチャル阪神百貨店をオープン。食の阪神ならではの大阪&関西グルメや、日々の暮らしを豊かにするライフスタイルアイテムを紹介しました。
気に入ったアイテムは、そのままECサイトに遷移して購入が可能。また、実店舗でしか購入できないグルメも3DCGでシズル感たっぷりに表現。
このイベントでは、2022年4月にオープンした店内空間を再現し、実店舗のプロモーションにもつなげています。
▶︎▶︎引用:株式会社HIKKY プレスリリースはこちら
4.まとめ
百貨店においてVR技術は、対顧客向けのプロモーショコンテンツや、対従業員向けの業務改善ツールとして幅広く活用できます。
今後5G/6Gの普及とともに更なる発展が期待されるVR。まだ事例は多くありませんが、先端技術を活用することで他社との差別化にもつながることでしょう。
VRtipsを運営しているリプロネクストでは、百貨店におけるVRやメタバースの活用について企画から開発までサポートしています。「こんなコンテンツは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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