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  • 2022/07/26
  • 2024/04/11

VRやストリートビューを製造業に導入するメリットとは?活用事例9選

VRコンテンツやGoogleストリートビューは、製造業の分野でも導入されています。研修から実際の現場まで、活用シーンは様々。

今回は、
「製造業にVRコンテンツを導入したい!」
「どのような活用シーンがあるの?」

とお考えの方に方に向けて、製造業にVRやGoogleストリートビューを導入するメリットと、導入事例をご紹介します。


採用や人材育成における、製造業の課題解決が期待できるVR技術について理解を深めていきましょう。

1.VRを製造業に導入する意味とは?

製造業と一口に言っても化学工業や鉄鋼業、食品製造など、ものづくり大国日本には様々な製造会社が存在します。

ですが、どのジャンルにも共通する課題が、労働人口の減少による人材不足や人材育成。今や人手不足や人材育成は製造業だけでなく、多くの企業にとっての問題となっています。

そこで注目されているのがVR技術です。

VRはリアルに近い体験が可能。作業現場の事故を防ぐための研修も安全に行えるので、人材育成に役立ちます。

さらに、VRの研修内容を統一すれば、指導者によって差異が生じることもなくなり、短時間での作業が実現するでしょう。

このように、VRは研修シーンで安全に作業できるだけでなく効率化も図れます。VRは製造業と相性の良い職種と言えるでしょう。

2.VRを製造業に導入するメリット

続いて、VRを製造業に導入するメリットをご紹介します。メリットは下記の5つです。

  • サービス・商品の魅力をリアルに伝えられる
  • 遠方のお客様にも提案・紹介がしやすい
  • 研修・採用の効率化を図れる
  • 危険な研修も安全に実施できる
  • 設計シミュレーションの精度向上

2-1.サービス・商品の魅力をリアルに伝えられる

展示会やPRイベントなど多くの商品が並ぶ中で、商品やサービスの魅力を十分に伝えるのは困難です。

VRは、「この商品はどんな想いでつくられているのか」「どんな人が作っているのか」というような、商品の背景を伝えられます。

VRコンテンツで制作過程を体験してもらい、一つのストーリーとして販売ができるのです。

商品やサービスの雰囲気を伝えることは、採用活動でも有効です。

最近では、人手不足や後継者不足を耳にするようになりました。耳にする大前提として、「普段どんな場所でどんな仕事をしているかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

同じ製造業でも、手作業が多いのかロボットを使うのかで仕事が内容が大きく異なります。現場のリアルを届けるのも、採用活動の第一歩です。

2-2.遠方のお客様にも提案・紹介がしやすい

県外や海外など、遠方のお客様と商談する場合もあるのではないでしょうか。資料だけではうまく伝わらなかったり、言葉の壁もあり、工場の設備や雰囲気を伝えることは難しいですよね。

VRは雰囲気をイメージしやすく、幅広いお客様に提案・紹介ができます。紹介やPRの際にVRコンテンツで体験して貰えれば、お客様にイメージをそのまま提供できるでしょう。

また、工場見学の際にもVRは効果的。

企業で働きたいと考えている方や新人社員の方に、現場の雰囲気を体験してもらえば働いたときのイメージがしやすくなります。また同時に、企業理解も深まるでしょう。

2-3.研修・採用の効率化を図れる

研修を行う際、同じプログラムを何度も指導すると指導内容にズレが生じる場合があります。何度も教えなければならなかったり、研修がスムーズに行かないこともあるのではないでしょうか。

VRは、同じ研修内容を何度でも使用できます。

そのため指導に食い違いが生じにくく、何度も教える手間が省けるので効率化を図れるのです。

また、VRコンテンツは一度制作すれば繰り返し使用可能。複数の研修や次の年にも新しくコンテンツを作る必要もなく、スムーズに研修を行えるでしょう。

2-4.危険な研修も安全に実施できる

工場の業務だけでなく、危険な現場に足を運ぶときもあるのではないでしょうか。作業中の事故を防ぐためにも、研修はしっかりと行いたいところ。

VRは、事故や怪我のリスクを想定した研修が可能です。事前に事故発生を想定したコンテンツを制作すれば、社員一人一人の安全意識が高まり、トラブルを予防できるでしょう。

このように、VRはわざわざ危険な場所で研修を行う必要がなくなるので、安全に研修を行えるのです。

2-5.設計シミュレーションの精度向上

建物等の設計段階でもVRは活用できます。従来の設計では、実際のサイズでの表現が困難だったり、イメージが湧きにくいこともありました。

VRを活用した設計シミュレーションなら、VR空間上で実物サイズで表示できます。完成のイメージが湧きやすく、設計シミュレーションの精度向上が期待できるのです。

さらに、VR空間上での打ち合わせも可能に。

制作した設計シミュレーションを見ながら話し合ったり、VR空間で部品を配置・組み立てることもできます。大人数でもイメージを共有できるので認識の差異がなくなり、スムーズに制作に移れるでしょう。

3.VRを導入する前に考えること

VRは実際に体験してみないと感覚が掴みにくいコンテンツですから、まずはVR体験をしてみましょう。

気軽にVR体験ができるコンテンツも、YouTubeなどの動画サイトに多数揃っています。スマートフォンやタブレットなどのデバイスがあれば、誰でも体験が可能です。

また、「VRを導入しよう!」 と、すぐにVRコンテンツの導入を決めるのではなく、VRを導入する目的、課題をもう一度明確にすることが大切です。

4.VRやストリートビューを製造業に導入した活用事例9選

それでは、VRを製造業に導入した活用事例をご紹介します。9個の事例をまとめていますので、ひとつずつ見てみましょう。

4-1.正英製作所

燃料技術、熱利用技術を主軸とした事業を展開する「正英製作所」の会社紹介VRムービーです。

約2分30秒というコンパクトな時間の中で、製品や工場内部の様子が紹介されています。ムービーからはオフィスや工場の雰囲気が伝わり、就職先を検討する方にとっての安心材料にもなりますね。

工場内の様子はぐるりと見渡せるので、実際の工場見学に近い感覚でコンテンツを視聴できます。

4-2.萩原工業

私たちの生活に馴染みのあるブルーシートを製造している「荻原工業」のVR工場見学ムービーです。原材料の紹介から製品になるまでの工程が、わかりやすく説明されています。

動画のポイントは、クイズ形式になっている点。視聴者がクイズに参加できる構成で、子供から大人まで楽しみながら学べます。

商品のPRとしてもそうですが、会社紹介として採用の点でも活用できるコンテンツです。

4-3.凸版印刷

凸版印刷で導入されている危険体験VRの例です。

印刷現場で起こりうる輪転機への「巻き込まれ」を擬似体験できる機械を社内に設置し、従業員の安全教育を行っています。映像と実体験を組み合わせたよりリアルな研修となっており、社員に安全作業の重要性を伝えられていますね。

4-4.株式会社シータ

株式会社シータ

出典:MoguraVR

株式会社シータ、ダイキン、ビーネックスグループは、共同でVRを活用した企業教育向けテストコンテンツを開発しました。

今回制作したコンテンツは、「職場適応・安全教育」コンテンツ。撮影は実際に稼働中の生産ラインで行われ、VRデバイスを装着することで、作業現場の注意点や安全面を意識できます。

VRシミュレーションを通して現場での安全面向上はもちろん、作業員一人ひとりの意識向上が期待できそうですね。

▶︎▶︎VRコンテンツの詳細情報はこちら

4-5.長岡市IoT推進ラボ

VRtipsの運営元・リプロネクストはAI・IoTを活用した事業を行う「長岡市iot推進ラボ」からのご依頼で、技術伝承や研修に役立つVRコンテンツを制作させていただきました。

「長岡市の製造業の技術力をPRしたい」「きさげ技術の後継者を増やしたい」とのご相談をいただき、技術者の作業の様子を中心に撮影しました。

動画では手元の様子もわかりやすく表示していますので、ぜひリアルな動きを感じていただけると嬉しいです。

4-6.難波製作所

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難波製作所は、新潟県長岡市にある精密板金加工メーカーです。採用・営業ツールとして、オンライン工場見学ツアーを制作させていただきました。

コンテンツでは、実際に現地に訪れなくても360度工場内の様子を届けられます。工場の雰囲気を感じてもらえるだけでなく、各ポイントに紹介動画を設置。設備の理解をより深めていただけます。

4-7.国立印刷局

「リアルな工場見学が難しくなったため、オンラインで工場見学を発信したい」というご相談をいただき、VRコンテンツを制作させていただきました。

今回制作したコンテンツは2種類。HPで公開するオンライン工場見学コンテンツと、工場見学動画です。

オンライン工場見学では展示室の様子を動画や静止画とともに紹介しています。また、実際には入ることができない視点から、工場見学が可能に。

ぜひ様々な視点から工場の魅力を感じていただけると嬉しいです。

4-8.サントリー天然水 奥大山ブナの森工場

サントリー天然水 奥大山ブナの森工場
出典:Googleストリートビュー

鳥取県にある奥大山ブナの森工場では、Googleストリートビューで工場見学ができます。

多くの方に見てほしい施設では、実際に来場していただくだけではなく、インターネット上で発信するのがおすすめ。遠方の方や、予定が合わずに来場できない方にも工場見学を楽しんでいただけます。

露出を何十倍にも増やせるのが、Googleストリートビューのメリットと言えるでしょう。

4-9.下越酒造株式会社

下越酒造株式会社
出典:下越酒造株式会社

新潟県にある酒蔵酒造「下越酒造株式会社」のGoogleストリートビューです。日本酒に詳しくない方は購入前にラベルや試飲で判断することしかできなく、全ての情報を知るのは困難。

ただ、日本酒ができるまでには、どんな人がどんな場所で作っているのかというストーリーがあるはずです。

Googleストリートビューは言葉や写真だけで伝えるだけではなく、疑似体験ができます。現場の雰囲気を知ることで、さらに「買ってみよう」というきっかけ作りに繋がります。

5.まとめ

リアルを届けられるVRは、採用や人材育成、そしてPRツールとして幅広く活用できます。

人との接触が難しい中でも安全に研修やPRができるので、これからの時代に有効なコンテンツと言えるでしょう。

製造業でVRを活用することが当たり前になる日も、近いのかもしれませんね。


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