- 2023/01/25
- 2024/04/11
VRを活用しているホテルの最新事例8選!活用メリットも
新型コロナウイルス感染症の発生から数年が経ち、全国的に人の流れが活発になってきています。
また国際線の就航も戻りつつあり、まちなかに観光客の姿を多く見かけるようになりました。
そんな中、集客・PRで重要なのがWebマーケティング。特に「空間の魅力を訴求したい」という場合に効果的を生むのが、VRの活用です。
当記事では、ホテルが集客・PRにVRを活用するメリットや2通りの活用方法、導入事例をご紹介します。
「ホテルの魅力をどう訴求したらいいかわからない」
「新しいWebマーケティング手法を試してみたい」というご担当者の方はぜひご覧ください。
目次
1.ホテルの集客・PRにWebマーケティングが重要である理由
公益財団法人 日本交通公社が2022年4月に行った「JTBF旅行実態調査2022(対象:全国16~79歳の男女)」によると、国内旅行で事前に行った情報収集は、
- インターネットの検索エンジンが5割超えと最も高い
- 次いで「宿泊施設のホームページ」「インターネットの旅行専門サイト」を利用
と、全体を通してインターネットで情報収集をしていることがわかります。
(引用:国内旅行におけるSNS・写真に対する意識/実態 ~JTBF旅行実態調査トピックス~)
つまり、インターネット上で発信をしなければ、見込み顧客であるユーザーに情報が届かずに機会損失をしている可能性があります。
こうしたことから、現代においてホテルの集客・PRでWebマーケティング施策を行うことは必須事項と言ってもよいでしょう。
2.VRをホテルに導入するメリット
Webマーケティングの重要性はデータからご理解いただけたと思いますが、その中でVRを活用するにはどんなメリットがあるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。ここでは、館内プロモーションにVRを活用する際のメリットを紹介します。
- ホテルのリアルな雰囲気を届けられる
- いつ・どこにいても体験してもらえる
- 遠方からの集客が期待できる
- 満足度の向上が期待できる
2-1.ホテルのリアルな雰囲気を届けられる
VRを活用すれば360°動画や静止画で客室やレストラン、エントランスなどのホテルの細部まで見てもらうことができます。また、写真や文章では伝わりにくい、空間全体のレイアウトや広さも届けやすいです。
これにより、ユーザーは「泊まったらこんな体験ができそう」「客室からはこんな景色が見えるのか」と、滞在時の具体的なイメージがしやすくなります。
旅行の目的は人によって様々ですが、情報収集の裏には「ホテル選びに失敗したくない」というユーザー側の心理があります。リアルな雰囲気を伝えることが安心感・期待感につながり、予約件数の向上が見込めるでしょう。
2-2.いつ・どこにいても体験してもらえる
現地に行ってホテルの下見をするのはハードルが高いですが、VRではいつ・どこにいてもユーザーに疑似体験を届けられるのが魅力です。
VRと聞くと専用機器が必要に思われるかもしれませんが、360°VR動画や静止画はスマートフォンさえあれば視聴できるタイプも増えているので、SNSやホームページでの情報収集と同じ感覚で使ってもらうことができます。
2-3.遠方からの集客が期待できる
日本政府観光局はインバンド再開に向けた取り組みを行っており、各地のホテルでもインバウンド需要に向けたプロモーションの検討が盛んに行われています。
VRプロモーションは、視覚的に情報を届けられるので海外向けの集客・PRにも効果的です。特に文化や慣習が異なるという理由からホテル選びに気を配る旅行客も多いので、リアルな雰囲気こそが安心感のある検討材料となるでしょう。
2-4.満足度の向上が期待できる
VRでリアルな雰囲気を事前に伝えることで、ユーザーに納得した上で宿泊してもらえるため、「イメージと違った」というギャップを生みにくく、満足度向上に貢献します。
例えば、歴史のあるホテルの場合、写真でキレイな部分のみを見せていたら「思ったより古い」というマイナスの印象を生んでしまう可能性がありますが、事前に全体の雰囲気を伝えていれば、納得した上で意思決定してもらえるため、「歴史を感じられる」「趣がある」といったポジティブな印象として残りやすくなるでしょう。
3.ホテルが集客にVRを活用する2通りの方法
ホテルが集客にVRを活用する際には、切り口の異なる二通りの方法があります。ここで確認をしておきましょう。
- 館内プロモーションにVRを活用
- VRの体験プランを用意
3-1.館内プロモーションにVRを活用
館内をプロモーションする目的で、VRを活用する方法があります。旅行前の情報収集の段階にあるユーザーに訴求し、滞在先として選んでもらうために空間全体の雰囲気をリアルに伝えます。
VRプロモーションにはさらに、動画タイプと静止画タイプがあります。動画タイプは、見せたい順番に館内を巡るようなストーリー仕立てにすることができます。一方で静止画タイプは、Googleストリートビューのように360°見回すことができ、歩いているかのような感覚で自由に空間内を巡れます。
VRのコンテンツは、ホームページに埋め込むことでサイト訪問者に届けられ、SNSで拡散することができます。
3-2.VRの体験プランを用意
もう一つは、ホテルの宿泊プランに「VR体験プラン」を用意する方法です。こちらは、ホテルでの滞在時間に付加価値を付けるべく、VRヘッドセットでのVR体験を提供します。
本格的なVR体験をするには、数万円〜数十万円するVRヘッドセットが必要ですが、まだまだ一般的に馴染みのあるデバイスではありません。
そこで、非日常を過ごす時間をより楽しんでもらうためにと、VRのレンタルプランを打ち出しているホテルがあります。
4.館内プロモーションにVRを活用している事例4選
ここからは、VRの活用事例を紹介します。最初に、館内プロモーションにVRを活用している事例を紹介します。
- シックスセンスウルワツバリ/バリ
- Novotel Hotels
- コンラッド・コサムイ/タイ
- The Westin Rusutsu Resort /北海道
4-1.シックスセンスウルワツバリ/バリ
こちらは、バリ島にある5つ星ホテル「シックスセンスウルワツバリ」。
日本語のナレーションに案内されながら、ロビーや客室、プールなど館内の空間を360°見渡すことができます。
オーシャンビューのプールでは、非日常のひと時が過ごせるイメージが湧き、期待感がふくらみます。
4-2.Novotel Hotels
大手ホテル・チェーンの「Novotel」は、3DCGを使ったVR動画で客室をプロモーションしています。
CGの強みを活かし、客室のウォールアートや壁の色、バスルームのデザインなどを一瞬のうちに切り替え、雰囲気の違いを視覚的に見せてくれます。
3DCGを使うことでオープン前からユーザーにイメージを共有し、事前にプロモーションを行うことも可能です。
4-3.コンラッド・コサムイ
こちらは、タイのプールヴィラリゾート「コンラッド・コサムイ」。
ホテルから見える絶景パノラマビューが魅力で、プライベートプールやレストランなど、色々な視点から景色の美しさがうかがえます。
また、VR映像の中には画像やテキストで説明が加えられており、VR動画を一本見るだけでホテル全体のことがよくわかるコンテンツです。
4-4.The Westin Rusutsu Resort
北海道にある「ウェスティン ルスツリゾート」は、静止画タイプのVRツアー(バーチャルツアー)を公式サイトに公開しています。
メゾネットの客室のレイアウトはもちろん、窓から見える景色も360°見ることができ、滞在中の様子を具体的にイメージできるでしょう。また、大浴場では脱衣所の広さやサウナの有無なども、バーチャルツアーでじっくりと確認が可能。
解説は日本語・英語に対応しており、海外客へのプロモーションも視野に入れたバーチャルツアーです。
▶︎▶︎The Westin Rusutsu Resort 公式サイトはこちら
5.VRの体験プランを用意しているホテル4選
最後に、VRの体験プランを用意しているホテルの事例を紹介します。
「VRコンテンツを体験したいけど、買うにはハードルが高い」と考えていたユーザーの心を掴むようなサービスです。
- 変なホテル
- スーパーホテルpremier東京駅八重洲中央口
- ホテルシェトワ観音寺
- 琴平パークホテル
5-1.変なホテル
世界初のロボットホテルとして有名な「変なホテル」。ワクワクと非日常が味わえるこちらのホテルでは、VRコンテンツが楽しめます。
約100種類以上のゲームや動画が揃っているので、子供から大人まで満足できること間違いなし。
また一部のホテルでは、最新VR機器「Meta Quest 2」を導入。1,000円/1泊レンタルで高画質なVRコンテンツを楽しめます。
▶︎▶︎変なホテルの公式サイトはこちら
5-2.スーパーホテルpremier東京駅八重洲中央口
東京駅から徒歩3分の場所にあるこちらのホテルでは、VR見放題の宿泊プランを提供。
朝食付きで、VRゴーグルを一台レンタルできます。1室1台の貸出で、1台追加は+2,000円。VRを思う存分楽しみたい方は嬉しいプランです。
▶︎▶︎プランの詳細はこちら
5-3.ホテルシェトワ観音寺
香川県にあるホテルシェトワ観音寺では、お遍路体験やバラエティなど、VRコンテンツが約100タイトル見放題プランを提供しています。
コンテンツはすでにVRゴーグルにダウンロードされているとのこと。ゴーグルを装着すればすぐにコンテンツを楽しめます。操作も簡単なので、VR初心者の方も安心です。
5-4.琴平パークホテル
香川県にある琴平パークホテルでも、臨場感あふれる3DVR体験がセットになった宿泊プランが用意されています。
四国ならではのお遍路体験もできるので、ホテルで旅の予習や復習をしても楽しいでしょう。
▶︎▶︎プランの詳細はこちら
6.まとめ
VR動画を活用したリアリティーのあるプロモーションは、「実際に行ってみたい」という動機付けになり得ます。
また、VRヘッドセットをレンタルするプランは他施設との差別化になるでしょう。
これからますますデジタル化が進む中、VRを活用したPR方法に注目が集まっています。
VRtipsの運営を行うリプロネクストは、ホテルの集客・広報に効果的なVRコンテンツの制作から発信までをサポートいたします。
「インバウンド向けのプロモーションがしたい」「リニューアルを機にバーチャルツアーを使いたい」などお気軽にご相談ください。
「VRtips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスでVRコンテンツや段ボール製VRゴーグルを活用したいという方は、
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